これが天才の発想か... おにぎりの「中身なんだっけ」問題は、レーザーカッターで解決できるらしい
お弁当の定番、おにぎり。
中に入れる具のバリエーションは、定番から変わり種まで無限の可能性がある。
しかし、何種類ものおにぎりが並んでいる時、食べる直前に
「どのおにぎりに何の具が入ってるんだ...?」
と手が止まったことはないだろうか。
筆者はある。せっかくのお弁当なのだから、自分の食べたい順番で食べ進めていきたい。鮭でスタートして梅で終わりたいのに、梅でスタートしてしまうとしっくりこないのだ。
そんなちょっとしたストレスを、わかりやすく解消する方法がツイッターで注目を集めている。
ツイッターユーザーの河本健(@kenkawakenkenke)さんが考えた「ネタバレ海苔」だ。
河本さんは、なんとレーザーカッターを使って海苔に具の名前を刻み、一瞬でおにぎりの中身がわかるようにした。
機械が海苔の上を通過すると、スルスルと切れ込みが入っていき、「梅」の字が現れる。
レーザーカッターというと、金属を加工するときに使用するような大規模で物々しい機械を想像してしまう。まさか海苔のカットに使えるとは想像もしなかった。
それも、こんなに可愛い海苔加工ができるなんて驚きだ。
お皿の上に並ぶ鮭、ツナマヨ、梅の3つのおにぎり。形も大きさもそっくりな3つのおにぎりだが、これなら一切迷うことなく、好きな順番でおにぎりを食べられる。
河本さんの投稿には
「おにぎり界の革命だな」
「これは天才...」
「運動会の時とか欲しかったw」
などの声が寄せられている。また、簡単に見分けられるからこそ
「そして、わざと違う海苔を使うイタズラをしたくなる。」
「実は何も入ってない詐欺握りもできる」
「これで中身と文字違うイタズラしたい」
といったイタズラを思いついた人も多かった。
自宅のレーザーカッターで...
2020年7月14日、Jタウンネット編集部の取材に応じた河本さんによると、海苔は自宅にあるレーザーカッターでカットしたという。
「ごく単純に、ぼーっとおにぎりを食べている時に『これ切れるよなー』と思いつきました。
我が家ではおにぎりを作る時に『丸のは梅、樽型はシャケ』などとルールを作ることが多いのですが、こういう海苔があれば分かりやすくなると考えて、具の名前を切ることを考えました」(河本さん)
と河本さん。
自宅にレーザーカッターがあることにまず驚いてしまったが、普段から様々なものをレーザーカッターで試作しているそうだ。海苔を切るために使うことを思いつくとは、かなり生活になじんでいるに違いない。
「ネタバレ海苔」を作る手順としては、PCで「鮭」「ツナマヨ」「梅」などの字のデータを作り、それをレーザーカッターに送って海苔をカットするのだという。データを作った後は、レーザーカッターにお任せすれば良いようだ。
今回話題になったことについて河本さんに感想を聞くと、
「おもしろがる声の中に『レーザーカッターなんて持ってないよ』という声も多かったのが印象的でした。
数万円で買える時代で沢山遊べるので、興味を持たれたら是非この機会に購入して面白いものを作ってみていただけたら幸いです」
とのこと。河本さんが使用しているレーザーカッターのシリーズには、6万円台から購入できるものもあるようだ。調べてみると、2万円弱のレーザーカッターも見つかった。
ごく一部の人にのみ許される高度な遊びかと思ったが、意外と手が届く場所にあるのかもしれない...?