関西のみなさん、「ちょける」は標準語じゃありません 通じる地域はごく一部...全国調査で判明
関西地方では94%が「知っている」
こちらが全国の調査結果をまとめた図表だ。
全国の結果は、「ちょける」の意味を知っている人が61.4%(1071票)、知らない人が38.6%(673票)。全体の6割ほどが「知っている」という結果になった。
しかし、関西地方のみに対象を絞った場合は知っている人の割合が94%(172票)とよりいっそう高くなる。
関西2府4県の詳しい結果を見てみると、京都府、奈良県、和歌山県では、100%の人が知っていると答えた。残りの地域では、兵庫県で98.4%、大阪府で89.1%、滋賀県で83.3%。
関西地方の全ての府県で、「ちょける」はほとんどの人に理解されているようだ。
一方、関西以外の地域で「ちょける」の意味を知っている人の割合は57.6%(899票)。
これを見ると関西地方での認知度がいかに高いかよく分かる。
また、関西地方に隣接する東海地方でも一定の知名度があるようだ。
三重県で100%、愛知県で62.5、岐阜県で60.0%、静岡県で50.0%と4県とも過半数の人が「ちょける」の意味を知っていた。
福井・岐阜・愛知・三重以東を「東日本」、それより西を「西日本」として考えると、「東日本」全体では、「ちょける」の意味を知っている人は59.2%と全国調査の数字より若干低い。特に北海道・東北では11.1%しか知っている人がいなかったうえ、使ったことがある人は皆無だった。
また、「西日本」では関西地方での認知度の高さから、74.3%と高めの値が出ているとはいえ、他の地方では6~7割が「意味を知らない」と答えている。
今回の調査で、「ちょける」は関西・東海地方では浸透し、広く使用されている言葉だということが分かった。しかし、他の地域では通じない場合が多そうなので、よく使う、という人は注意してほしい。