紫陽花×鳥居のコントラストが幻想的 栃木・磯山神社が絵画のような美しさだと話題に
栃木県鹿沼市にある磯山神社が「美しすぎる神社」として話題になっている。参道に植えられた約2500株のあじさいが見頃を迎えたためだ。
きっかけは、あるツイッターユーザーが紹介した参道の写真だ。鳥居とあじさいを遠景から撮影したもので、これにツイッターでは、
「ほんとに綺麗に咲いてくれましたね」
「灰色と緑の背景に紫が鮮やかで、縄の黄色が丁度補色になってて絵画みたい」
「わあー 夢の世界みたいで素敵ですね」
などといった声が寄せられ、話題となった。
磯山神社とは、いったいどんなところ? Jタウンネット編集部は2020年6月29日、鹿沼市観光協会に取材した。
あじさい植栽は、神社創建1000年がきっかけ
磯山神社の創建は988年。近世には三代将軍徳川家光より御朱印地を附せられ、代々の将軍からも同待遇を受けたと伝えられる。
本殿は県指定重要文化財、御神木の大杉と夫婦杉が市天然記念物に指定される、鹿沼市が誇る古社だ。
磯山神社のあじさいは、いつ頃から知られるようになったのだろう。鹿沼市観光協会の担当者は次のように答えた。
「宮司さんの話では、1988年(昭和63年)が磯山神社の創建1000年にあたり、その2年前、1986年よりあじさいの植栽を開始したそうです。
栃木市にある太平山神社で植栽されていたあじさいに感銘を受け、宮司より植栽方法を教示いただいたのがきっかけだったとのことです」
現在では、毎年5000人から6000人の来場者があるあじさいの名所となった。約180メートルの参道、社殿の周囲には、約28種2500株ほどのあじさいが植栽され、色とりどりの花が咲き誇っている。