これなら絶対なくさない! デザイナーが考案した「指に巻ける切符」が画期的だった
東京の地下鉄の路線には、それぞれ決まったシンボルマークとカラーがある。例えば、丸ノ内線は「M」マークに赤、銀座線は「G」マークにオレンジ、といった具合だ。
そんな路線ごとのシンボルと切符を組み合わせた「指に巻ける切符」が、ツイッターで注目を集めている。
こちらは、グラフィックデザイナーの辻尾一平(@keltoto)さんが、2020年6月16日に投稿したもの。
辻尾さんが作ったのは、「銀座」、「池袋」、「しんじゅく」、「なかの」など都内の駅名が書かれた切符のデザイン。両端には各駅を通る路線のシンボルマークが左右半分ずつあしらわれている。
切符の端には切り込みがあるため、絆創膏のように指にぐるりと巻き付けると円形のシンボルマークが姿を現す仕組みだ。
楽しさ+紛失防止のデザイン
指に巻くタイプの切符。なぜ作ってみようと思ったのだろうか。17日、Jタウンネットが辻尾さんに詳しい話を聞いてみると「無くさない切符を考えた時に、指に巻くアイデアを思いつきました」とのこと。
「最近では、ほとんどICカードで切符の需要も少ないですが、アナログならではのおもしろさがあっても良いかと思っています。
僕自身も昔、お出かけした時に、祖母に切符を買ってもらったことがあります。その時にワクワクした記憶があります。子供が付けて楽しんで、なおかつ紛失防止になれば一石二鳥かもしれません」(辻尾さん)
辻尾さんは、東京メトロの切符をモチーフにデザインを考え、実際に試作してみたそうだ。
切符の中には「めぐろ」、「ひろお」など平仮名で駅名が記されているものもある。辻尾さんによれば漢字は大人、平仮名は子供向けとのこと。
なんだか親子が、切符を指に巻きつけて歩いている姿が想像できてしまう。
楽しさと紛失防止に期待を込めたデザインには、ツイッターで反響が大きく、
「面白い発想だと思います」
「無くさない!画期的ですね」
「いつも切符なくなるからこれ天才」
「これならなくさないし、かわいいし、記念になるしほしいいい」
といった反応が寄せられている。辻尾さんは
「たくさんの方に見ていただき有り難い限りです。批評や指摘から生まれるアイデアもあると思いますので、賛否を問わずどんどんご意見いただけましたら幸いです」
としていた。