「まだ4トン余ってるの...拡散して...」 コロナ禍で「チビ車海老」を異例販売、沖縄・久米島からのSOSに反響
2020.05.29 20:00
「コロナの影響により...」
なぜチビ車海老を出荷することになったのだろうか。久米島漁業協同組合の担当者は、その理由を次のように説明した。
「なぜチビ車海老の在庫をたくさん抱えてしまったかと申しますと、現在、(養殖のため)池にいるこのチビ車海老を、この後、大人のサイズまで育てたところで、高額なエサ代で多大な経費がかかります。
また、コロナの影響により、車海老の市場価格は暴落しており、原価割れになることは目に見えております。そこで、(育てるのを待たずに)チビ車海老として出荷しようという、苦渋の決断をしたわけです」
しかし、担当者の声はサバサバとして、明るかった。
漁協担当者によると、
「チビ車海老は居酒屋等で大人気の食材です。希少価値が高く、通常はなかなか流通していません。サイズを細かく揃えて丁寧に選別すれば、1キロで1万円くらいの価格がつくこともある高級食材です」
ということだった。
ちなみにチビ車海老は、「素揚げ」「アヒージョ」「ガーリックシュリンプ」などの料理が、とくにおすすめだ。「今回は特価で1キロあたり3456円(税込)+送料で販売させていただきます」(漁協担当者)。
このように、久米島の「チビ車海老格安出荷」が話題になったことについて、発端となったツイートを投稿したろっくまんさんは、
「コロナが要因ではありますが、久米島の味を全国の人が気軽に楽しめるきっかけになってくれてよかったなと思います。これを機に全国の皆さんが久米島に興味・関心を持っていただけると嬉しいです」
と取材に答えた。
チビ車海老の注文は久米島漁協のサイトからというが、現在、アクセスが集中し過ぎたため、サーバーがダウンしている。復旧は、6月2日頃の予定だ。