この図式が表す曲はなんでしょう? 斬新すぎる曲名当てクイズ「#JPOP図解」が話題に
突然ですが、クイズです。
こちらの図式を見て、何を表現しているものなのか、当てていただきたい。ヒントは「音楽」。
おそらく多くの読者がご存知のある楽曲を図解したものだ。
手前に書かれた「夜空」の奥に、「あれ」「時間経過」「僕たち」「信じる「何か」という言葉と、いくつかの図形が並んでいる。
さて、皆さん、お分かりになっただろうか。
正解は...
答えは、SMAP「夜空ノムコウ」の歌詞である。サビのフレーズ「あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなあ」を図式にしたものが、冒頭のイラストというわけだ。。
実際に歌詞にある言葉だけでなく、「から」を「時間経過」に置き換えることで一捻り加えられている。
こちらは、ツイッターユーザーのしらす(@shirasu_okawari)さんが2020年5月19日に投稿したもので、JPOPの歌詞の内容を図式化した「JPOP図解」だ。作った図式を誰かに見せて、なんの曲を表現しているか当ててもらうクイズゲームだそう。
しらすさんはこのツイートに続けて複数の図式を投稿している。そのうちのいくつかをご紹介しよう。
まずはこちら。
「悲しみ」「存在を知覚し、泣く」「単独」が、「魂」「発光」に向かっている。
「魂」と「発光」でピンときた人もいるのではないだろうか。これは、あの有名なB'zの「Ultra Soul」の一部分。
「悲しみを知り 独りで泣きましょう そして輝くウルトラソウル」
を図解したものだ。パッと思い浮かばなくても、キーワードとなりそうなフレーズから推理していくと正解にたどり着くことができる。
お次はこちら。
新宿と原宿と渋谷の中で、新宿だけに強い雨が降っている。
「新宿は豪雨」
で歌い出す東京事変の「群青日和」を表した図式だ。
情感たっぷりの椎名林檎の歌と、なんの感情も読み取れない図式のギャップがなんともいえず面白い。
歌詞の一部を「真面目っぽく」置き換えるのがコツ
Jタウンネット編集部は20日、しらすさんを取材。JPOPを図解した経緯や、図解のコツを聞いた。
しらすさんはデザインの仕事をしており、対象を深く理解したり、共通の認識を作ったりするために、普段から手書きの図をよく描いているという。
JPOP図解を投稿した19日も、直前まで打ち合わせで「めちゃくちゃ難しいことを図式化していた」そうだが、
「疲労でおかしくなって急に(JPOP図解を)やり出しました。突然変異です」
とのことだ。
しらすさんにJPOPを図式化するコツを聞いてみたところ、
「そのまま図にすると簡単すぎるので、ある程度真面目っぽいキーワード、図形に変換しつつ、さりげなくもとの歌詞を入れるといい感じになります」
と教えてくれた。そんなしらすさんが、「真面目っぽさと間抜け具合がお気にいり」だと語る図解がこちら。
複数の「やな宿題」が「ゴミ箱」に入れられ、「痛い注射」が「マシュマロ」に変更された。これは「不思議な力による変化の一例」だという。
この図式が表しているのは、魔法少女を描いたアニメ「おジャ魔女どれみ」の主題歌だった「おジャ魔女カーニバル!!」の歌詞だ。
「やな宿題はぜーんぶゴミ箱にすてちゃえ」
「いたい注射はやわらかいマシュマロにしちゃえ」
という子どもの願望を描いた可愛らしい歌詞なのに、冷静に整理されてしまっている。魔法が「不思議な力による変化の一例」という堅い表現をされているのもポイントだ。しらすさん本人も、書きながら笑ってしまったそう。
しらすさんが開発したこのクイズは多くの人の関心を引き、20日夜現在、ハッシュタグ「#JPOP図解」でツイート検索すると、多くの人が自分なりに歌詞を図式化して投稿している。
「みんなの図解を見てゲラゲラ笑っています。いろんなことを図解すると理解が深まるのでオススメです。
あとなんで面白いんだろうって真面目に考えるのも面白いのでオススメです」
としらすさん。
皆さんも、自分の大好きな1曲を図式化してみてはいかがだろう。今までは気づかなかった視点が生まれ、その楽曲をさらに楽しめるかもしれない。