マスクは「暗号」で売る時代に? 一見すると普通のチラシ、でも縦読みすると...
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、品薄が続いていたマスク。近頃は少しずつ落ち着いてきたようだが、やはりまだ、今まで通り簡単に手に入るというわけにはいかない。
そんな中、まるで「暗号のやり取り」のような方法でマスクを販売している婦人店があったと、ツイッターで話題となっている。
暗号はチラシに書かれているらしいが...いったいどういうことなのか。実際にその暗号をご覧いただこう。
チラシには
「まだまだ
すごく
苦しい日が続きますが
あなたが少しでも
リラックスできるよう
満面の笑顔で
スタッフ一同お待ちしております」
とポジティブなメッセージが書かれている。
これのどこが暗号...? マスクと何の関係が...? と思った方はこのメッセージを縦に読んでみてほしい。それぞれの行の1文字目を縦読みすると、
「ます苦あり満ス」
そう、「マスクあります」と読むことができるのだ。
これはすごい...。一発で解読できた人はスパイの素質がありそうだ。
このチラシは2020年5月8日にツイッタユーザーのユッチー(@yucchi178)さんが紹介したもの。ツイッターでは
「普通に書いちゃダメな理由があるんだろうね」
「マスクガチ勢なら3行目で気が付くw」
「ます苦w」
と暗号を読解した人たちからのコメントが寄せられた。
暗号に気づいた客はいなかった?
Jタウンネットが14日、投稿者のユッチーさんに話を聞いたところ、このチラシを入手したのは8日。縦読みの暗号については
「自分では無く、妻が気付きました。 『よくこんなの気付いたなwwww』というのが率直な感想です」
とのこと。奥さんの観察眼が鋭すぎる...。
チラシの店にその日の13時ごろに行ったが、マスクはその時点ではすでに売り切れていたという。
難解な暗号を使っていたというのに、昼すぎに完売とは。そんなに頭の切れる人たちが多い地域なのだろうか......と思ったが、ユッチーさんいわく
「店頭に『マスク在庫あります』というチラシが貼ってあったので、皆さん、それをみたのではないでしょうか?」
とのことだった。
Jタウンネットが14日、チラシの店舗に話を聞いたところ、これは店舗独自のものではなく、店舗が所属する全国小売業連合(大阪市)が発行しているものだという。
「縦に読むとマスクありますと読めるが、そういった意図はあるのか?」と確認したところ、
「それは間違いありません」
との回答があった。
チラシが発行された経緯をぜひ詳しく聞きたい...! と同連合に連絡をしてみたが、電話に出た担当者に「取材は難しい」と断られてしまった。
ちなみに、話を聞いた店長によれば、「うちの店にはそれ(暗号)に気づいたというお客さんの話は聞かなかった」とのことだった。