買い物カゴを「入場券」がわりに とあるスーパーの混雑防止策がグッドアイデア
2020.05.08 20:00
社長「従業員の不安を少しでも取り除きたい」
Jタウンネット編集部が8日、同店を運営する中森正浩社長を取材したところ、この混雑防止策を取り始めたのは4月26日から。スーパーの入り口は1か所で、そこに40~50のカゴを置き、店内に入れる人数を制限しているという。
外出自粛が要請されてから、来店者は増えているのか尋ねると
「多いですね、他に行く場所ないですから。ホームセンターと、スーパーとマクドナルドくらいしか」
と中森社長。入り口に張り付いて入場制限をすることは同店の人員の都合上できないため、カゴを入場券がわりにすることを思いついたという。実施以降店内が混みすぎることはなく、店を回転させることができているそうだ。
「お客様から理解していただけて。だいぶクレームが来るかと思ったんですけど、全然ないですね」(中森社長)
使い終わったカゴは回収され、再び入り口に戻される。入り口に置かれていない時は、客は店の外で待つことになるという。店外には「間隔をあけてお並びください」という掲示もしているそうだ。
今回の対策を行った最も大きな理由は、従業員の不安を和らげるためだ、と中森社長。
「レジ前ですごく混雑しちゃうんで、あれは良くないだろうなと。働く人が非常に怖がってましたんで、何か方法はないかと考えてまして。安心はできないと思いますが、少しでも不安な状況を取り除こうと努力しています」
とのことだった。