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買い物カゴを「入場券」がわりに とあるスーパーの混雑防止策がグッドアイデア

横田 絢

横田 絢

2020.05.08 20:00
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で続く外出自粛。仕事も在宅勤務になり、外に出るのは日々の買い物だけ、という人も多いだろう。なかには、混雑状態になる店舗も少なくないようだ。そんな中、北海道のあるスーパーが実施している混雑防止のための入場制限の方法が注目を集めている。

咲来さん(@sakkurusan)さんのツイートより、編集部でトリミング
咲来さん(@sakkurusan)さんのツイートより、編集部でトリミング

こちらは、北海道夕張郡にあるスーパー「フレッシュ・イン・グローブ・ナカモリ」の入り口の様子。 買い物カゴの隣に掲示されている「お客様へのお願い」にはこんな言葉が書いてある。

「現在三蜜回避のため、入店制限中です!
当店の買物かごを入場券代わりとさせていただきます。
この入場券(カゴ)なしの方はご入店はできません
ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。店主」(原文ママ)

店のカゴを持った人しか店内に入れないため、店内にいる客の人数が多くなりすぎることがなくなる、というわけだ。

同店にたまたま立ち寄ったというツイッターユーザーの咲来さん(@sakkurusan)さんが2020年5月7日にこの写真をツイートしたところ大きな話題となり、日本語版ツイッターモーメントにも取り上げられた。

咲来さんの投稿は8日19時現在、約3万件のリツイートと約8万7000件のいいねを集め、ユーザーからは

「これは良い!
近所のスーパーでは大人の胸くらいまでの高さで4列並べちゃってるからなー
取手の消毒とかも間に合わないだろうし、ぜひ参考にしてほしい」
「このやり方だと3密も回避できるし店員もかご持ってない人に説得もしやすいし頭いいなと思った」
「良いアイディア。うちの方もこうしてほしい」

などのコメントが寄せられている。

社長「従業員の不安を少しでも取り除きたい」

Jタウンネット編集部が8日、同店を運営する中森正浩社長を取材したところ、この混雑防止策を取り始めたのは4月26日から。スーパーの入り口は1か所で、そこに40~50のカゴを置き、店内に入れる人数を制限しているという。

外出自粛が要請されてから、来店者は増えているのか尋ねると

「多いですね、他に行く場所ないですから。ホームセンターと、スーパーとマクドナルドくらいしか」

と中森社長。入り口に張り付いて入場制限をすることは同店の人員の都合上できないため、カゴを入場券がわりにすることを思いついたという。実施以降店内が混みすぎることはなく、店を回転させることができているそうだ。

「お客様から理解していただけて。だいぶクレームが来るかと思ったんですけど、全然ないですね」(中森社長)

使い終わったカゴは回収され、再び入り口に戻される。入り口に置かれていない時は、客は店の外で待つことになるという。店外には「間隔をあけてお並びください」という掲示もしているそうだ。

今回の対策を行った最も大きな理由は、従業員の不安を和らげるためだ、と中森社長。

「レジ前ですごく混雑しちゃうんで、あれは良くないだろうなと。働く人が非常に怖がってましたんで、何か方法はないかと考えてまして。安心はできないと思いますが、少しでも不安な状況を取り除こうと努力しています」

とのことだった。

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