中華の「春雨」、なぜ春の雨と書くの?
中国では通じない
春雨と言えば、中華料理に使われる食材のイメージが強いです。
実際に、スープやタレの旨味を吸わせて使う春雨は、中国では、海鮮をメインにたくさんの料理に使われています。
このように、春雨という食材がポピュラーな中国ですが...、実は、春雨と言っても通じず「紛絲」(フンスー)と呼ばれています。
春雨が日本に入ってきたのは鎌倉時代、昔は志那そうめん、豆そうめん、唐麺などと呼ばれていました。
昭和になって、日本で作られるようになって「春雨」と呼ばれるようになりました。
理由は、作っているとき細かい穴から麺が垂直に落ちていくさまが、春にしとしと降る雨に似ていたからだということです。
こうした作り方は麺類ではマイナーな手法だそうです。
そして春雨には2種類あり、もともとは中国から伝わったものは緑豆でできていましたが、うまくできず、日本ではジャガイモやサツマイモで作られるようになりました。
国によって原料も名前も違うのです。それにしても春雨とは、趣ある命名ですね。
(ライター:りえ160)