大学のZoom授業に参加→生徒は自分1人だけ 「気まずい」と思っていたら、まさかの展開に...
新型コロナウイルスによる感染症の拡大防止のため、多くの大学でオンライン上での講義が導入されている。
教員が授業する様子を配信・中継し、学生が視聴するという形だけでなく、参加者全員の顔が双方向に見える講義も行われているようだ。
教室で行う授業では受講生同士が顔を見ることはあまりないだろうが、これなら互いの顔を見ることもできるため、「みんなの顔が見える授業っていいなぁ」という前向きな感想や、「オンライン授業不登校児になりたい 顔を出したくないから」など自分の顔を配信することをためらう声も上がっている。
大学生のたむらゲン(@jack_yakitori)さんも、2020年4月28日にミーティングツール「Zoom」を使ったオンライン授業に参加。その日の授業の様子を漫画にしてツイートし、注目を集めている。
なんとこの日、オンライン授業に参加したのはたむらさんだけだったそう。ツイートによると、授業への参加は任意だったというが、それにしても1人だけだったとは...。
画面越しに教員とふたりきり。想像するだけで緊張してしまう。初めは会話も弾まず、たむらさんはかなり気まずい空気を味わったようだ。
しかし、そこで教員が「そうだ」と切り出し、状況は一変する。
「雑談をしよう。田村くんが最近読んで面白かった本やマンガは?」
そう切り出されたたむらさんは、漫画「喧嘩稼業」だと答え、
「なんで俺は先生に喧嘩稼業を勧めているんだ...?」
と困惑しながらも、漫画の内容を説明したそう。
そして、今度は教員に対して「最近何が面白かったですか?」と尋ねる。最初は気まずい沈黙が流れていたオンライン授業だが、2人の雑談は1時間ほど続いたという。
大学の授業は1コマ1時間半ほどなので、1時間というとかなりの割合だ。かなり盛り上がったのだろうか...。
しかし学生が1人しか参加していないのであれば仕方のないことだろう。筆者も学生時代、教室で行われる授業で同じようなことがあったと思い出して懐かしい気持ちになった。
たむらさんの漫画には
「超楽しそうですね!」
「すばらしい」
とたむらさんを羨む声があったほか、教員だと思われるユーザーは
「俺の講義もこうなりそう」
「ひとつこうなりそうな授業があって怖い」
など恐怖におののいていた。
互いの顔が見えるオンライン講義は、学生側からすると普段より先生に「見られている」感じが強くあるかもしれないが、勇気を出して参加してみると楽しいことが起こるかもしれない。受講者が少ない時の先生は、雑談と称してとても貴重な話をしてくれたりするものだ。