「『ピアノの音がうるさい!』と怒鳴り込んでくる老夫婦。でも、うちにピアノはありません...」(福岡県・40代女性)
ご近所トラブルの代名詞とも言える「騒音」問題。あなたも「上階の住民がうるさい!」などとイライラしたこと、一度くらいはあるのではないか。
しかし、その音は本当に上から聞こえているのだろうか。
福岡県北九州市に住むKさん(40代女性)が編集部に寄せたメールは、
「私達家族は騒音加害者と疑われ4年間苦しみました」
という一文から始まる。聞けば、下の階に住んでいる老夫婦から騒音を出すなと注意されたという。次第に嫌がらせを受け、警察や他の住民からも警告や陰口を言われるように...。
勘違いだけではすまされない出来事。Kさんが苦しんだ4年間の一部を覗いてみよう。
「あんたのところが静かにしたらいい事なんよ!!」
私達家族は騒音加害者と疑われ4年間苦しみました。
県営住宅で、5階建の5階に住み始めて20年が経ったある日のことです。
下の階、つまり4階に新しく年配の夫婦が引っ越して来ました。老夫婦が引っ越してきて1か月ほど経ってから、夜中の0時に
「うるさい!静かにしてくれんね!」
と叩き起こされました。
それから、今まで気にしていなかった騒音に敏感になりました。耳を立てていると、その騒音は毎晩23時から26時の間に鳴り響きます。どこから音がしているか不思議でした。
その間に老夫婦は、騒音が私の家から出ているものだと決めつけて、警察に通報したのです。
私の睡眠時間は、3時間。ぼーっとした頭で仕事に行って 18時に家に着いて、バタバタご飯の準備です。22時には、家中の電気を消して寝ます。
それでも決まって0時に下の階の老夫婦から苦情...。訪問してきた警察の人も音の原因がウチだと決めつけ
「あんたのところが静かにしたらいい事なんよ!!」
と言うのです。警察の人も県営住宅の人達も、こっちの話は一切聞いてくれませんでした。
「家に上がって確認してくれ」と言っても入って来ません。しまいには、団地の人達も音の原因はウチだと、陰口や県営に告げ口を言うようになったんです。
止まらない老夫婦からの嫌がらせ
下の階の老夫婦から、嫌がらせが始まりました。下から棒で天井を突き、ベランダからも棒で突いてくるのです。物凄い音が毎晩するようになりました。大きな声で暴言も吐かれました。
「『ピアノがうるさい!』→ウチにはピアノはありません。
『ふすまの開け閉めがうるさい!』→ウチは襖をとっているので開け閉めは有りません。
『風呂の浴槽からお湯を汲むときに洗面器が当たってうるさい!』→ウチは浴槽にお湯を溜めずにシャワーしか使っていません」
ウチは母子家庭で金銭的に引っ越しすることは無理でした。娘は高校受験を控えていましたが、勉強に身が入らず、毎日怯えて本当に可哀想でした。
それでも、老夫婦は、日が経つに連れて夜だけではなく、昼間に聞こえる騒音にまで文句を言ってきました。しかしウチは昼間に家にいることはほとんどないんです。
それでも耐えました。
原因は3階から?私達は騒音加害者ではなかった
一晩家を留守にして、音がウチからではないことを証明しようと思いました。
しかしその晩、下の老夫婦は身内をよんでドンチャン騒ぎをしていたそうです。意味はなかったみたい...。
4年経ったときのことです。下の階の老夫婦が引っ越して行きました。しかし、2か月もの間、騒音は続きました。
そして、3階に住む人が引っ越して行きました。夜中の騒音が無くなり平穏な日常に寝不足が解消しました。
騒音は必ずしも上の階からするものではありません。
苦情を言って恥をかいた話も沢山聞きました。
現状、騒音は理解してもらうのが難しい問題のようです。
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