「あなたは香川県民ですか?」→YESと答えると... ゲームサイトの「条例対策」が皮肉効いてる
条例を「遵守できず、今後遵守するつもりもない」理由は
管理者によると、利用者の属性をチェックする手段を持っていないことが、注意書きに書かれた「香川県の条例『ネット・ゲーム依存症対策条例』にある、『第七条および第十一条』を当サーバーは遵守できず、今後遵守するつもりもない」理由の一つだという。
第七条および第十一条というのは、「ネット・ゲーム依存症対策に関連する業務に従事する者の責務」「事業者の役割」に言及する条目。特に第11条には、
「インターネットを利用して情報を閲覧に供する事業又はコンピュータゲームのソフトウェアの開発、製造、提供等の事業を行うものは、その事業活動を行うにあたっては、県民のネット・ゲーム依存症の予防等に配慮するとともに、県又は市町が実施する県民のネット・ゲーム依存症対策に協力するものとする」
といった内容が記されている。しかし、「どどんとふ公式鯖」では、どんな属性の人がアクセスしてきているか把握できず、その中から香川県民だけを選んでサービスの内容を変えることはできない。そのため、県民のネット・ゲーム依存症対策に協力することは現状できない、ということだ。
加えて、今後この条例のために位置情報を取得するなどして利用者の属性を把握することも、「開発・維持するだけのスキルや時間的金銭的リソースもないことから現実的には不可能」だという。
上述の理由のほかに、この条目を遵守できない理由として、
「第七条および第十一条には具体的な対応方法が何も記載されて居らず、素案ではなく2020/4/1以降に施行される条例の本文に香川県のWebサイトからアクセスできないことから、具体的に何を対応すれば遵守になるのかがわからない」(編注=本文には3月24日発行の香川県報号外からアクセス可能)
と管理者は説明した。