イチゴ狩り客に「コレは贅沢食いとは言いません!」 農家の悲痛なメッセージ、その思いを聞いた
ヘタを取って、ヘタの方から全部食べて頂きたい――
イチゴ狩りをする客のマナーに対し、2020年1月21日、茨城県のイチゴ農園がツイッターでこのような注意喚起をした。
投稿された写真には、ポリ袋のような袋に入った、たくさんのヘタの付いたイチゴ。まだ食べられる部分が残っているように見えるものがほとんどだ。

注意喚起の投稿をしたのは、「茨城いちごグランプリ」の金賞を受賞し、複数のメディアにも取り上げられてきた「深作農園」(茨城県鉾田市)だ。
深作農園はツイッターで、
「残念です。イチゴ狩りのイチゴの食べ方がとても悲しくなります。 1年かけて作っているイチゴです。ヘタを取って、ヘタの方から全部美味しく食べて頂きたいです。 農家としての切なる願いです。コレは贅沢食いとは言いません!」
と胸の内を吐露。投稿は22日16時点で、8000件のリツイートを獲得。いいねは1万2000件を超えている。リプライ(返信)は400以上届き、
「イチゴが可哀想だ・・・」 「いちご狩り園で働いています。本当にわかります」 「これは酷い最低限のマナーも守れない人がいるんですね」
といった反応が寄せられている。
Jタウンネットが22日、深作農園の担当者に確認したところ、投稿の写真はハウス前に設置されたゴミ袋の中の様子。イチゴ狩りの容器を捨てるために用意しているものだ。