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「耳が聞こえない」と居酒屋に伝えたら... スタッフのアイデアに絶賛「最高のおもてなし」

笹木 萌

笹木 萌

2020.01.14 21:00
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耳の不自由なお客さんは「初めてだった」

投稿主のねこさんに話を聞くと、普段居酒屋で店員を呼びたい時は手を振って呼ぶことが多い。しかし混んでいる店内ではなかなか気付いてもらえず、キッチンなどから遠い席に通された場合は呼ぶこと自体が大変だという。

「旗だと目立ちますし、赤い線が引いてあるので、ただ手を振ってるだけよりは遠目から見ても分かりやすいです。とても良いアイデアだと嬉しく思いました」

ねこさんは当時の気持ちをこのように話す。また旗や説明の用意以外にも、注文した料理が届いた時に店員が身振りや口の形を大きくして説明する、帰る時に「ありがとう」と手話で表現するなどの対応があり「びっくりしました」と話している。

Jタウンネットは2020年1月14日、ねこさんらが訪れた佐藤商店(東京都豊島区)のスタッフに詳しい話を聞いた。

旗を作ったというスタッフは、ねこさんらにこのような対応をした理由を次のように話す。

「お店をオープンしてから、初めての耳の不自由なお客様でした。ベルがない店なので、どのようにしたら呼んでいただけるか考えた結果、旗を作りました」

佐藤商店は19年7月にオープン。今回の対応は予約を受けてから来店するまでの1時間半~2時間で考えた。ちなみに旗が赤の斜線になっているのは、カラーを考える際に「赤と白が一番目立つ」と感じたからだという。

今回の対応がツイッターで話題になったのをきっかけに、他の聴覚障害者からの予約もすでに入っているとのこと。その際も同じように対応する予定だ。

スタッフは今回話題になったことについて、

「お店としても個人としても、すごく嬉しく思っています。ツイッターでいろいろな人に見ていただいて、耳の聞こえない方が声を発することも不自由だということを多くの人が知ってくれたらいいと思います」

としている。

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