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家にネズミが出たら、どうすれば...? 専門家に聞いた「5つの対処法」

横田 絢

横田 絢

2020.01.03 21:00
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ネズミの予防はどうすればいいの?

実際のところ、一度ネズミが出てしまった後で、ネズミが全く出ない状態にすることは困難なのだろうか?日本環境衛生センターの担当者に聞くと、

「ネズミの生息場所が予防・防除作業の実施場所のみに限られている状況であれば、対策を徹底することでその後の被害を大幅に軽減させることが期待できる。
生息場所が広範囲にわたる場合は、周囲環境も含めた対策が必要となる」

とのこと。ネズミの侵入予防策として担当者が例示したのは以下の5つ。

(1) 食物を放置しない
(2) ネズミの通路・侵入口をコンクリート、金網等で塞ぐ
(ドブネズミ・クマネズミの場合は1.3センチ以下、ハツカネズミの場合は0.6センチ以下)
(3) ネズミの巣の材料になるものを除去する
(4) 建物の外周を整理整頓し、特に植え込み、排水溝付近のネズミの穴を封鎖する 方法は(2)に準ずる
(5) 建物基礎部分の通風口に破れた箇所がある際は補修する

ネズミの巣の材料になるものというのは、枯れ草や布切れ、ビニール片や紙くずなど様々なものを利用すると考えられるという。

自宅や、食品を扱わない店舗でも、これを徹底するのは簡単ではないだろう。様々な商品を取り扱い、食品を見えるように陳列するコンビニではなおさらだ。なにより、頻繁にドアが開閉するので、ネズミたちにとっては忍び込むのも難しくなさそうだ。

担当者によると、

「現場の環境に合わせた防除・予防作業を継続することが被害ゼロに近づけるために重要となる」

ネズミが現れるたびに、その都度対処していくしかないのだろう。

担当者の教えてくれた防除策は以下の通り。

(1)調査
・対象となるネズミの種類の確認
・出没の状況の確認
・環境調査の実施(建物の構造、施設・整備の配置の様子、人の活動状況や利用状況、隣接の建物など)
(2)作業計画
・作業の開始時期の決定
・防除方法の検討(使用する殺鼠剤や器具の選定、防鼠工事の有無の確認など)
(3)防除作業
・薬剤や器具による第三者への危害の防止
・死鼠の回収
(4)効果判定
・仕掛けた毒餌(殺鼠剤)の喫食量の変化の確認
・証跡(糞、足跡、齧り跡など)の変化の確認
・粘着トラップ等による捕獲数の推移の確認

素人では何一つできそうもない。第一段階の「対象となるネズミの種類の確認」すら困難だ。

ネズミを見つけてしまったときは、すぐに専門家に任せるのがよさそうだ。

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