地名の「○本木」と「○本松」、全部の○を足したら何本になる? ゼンリン公式が調べた結果は...
六本木、一本木、二本木などの「○本木」という地名と、 二本松、三本松、五本松などの「○本松」という地名。たまに見かけるが、○に入る数字を全地名分足していくと、数字の合計が大きくなるのはどちらだろうか...
そんな疑問を解決すべく、それぞれの数字を数えた猛者の投稿が話題になっている。
結果は○本木が3806、○本松が8945。○本松の圧勝だ。
これは地図データベース、コンテンツなどを提供するゼンリン(福岡県北九州市)の公式ツイッターが2019年12月18日に投稿した内容。あるユーザーからのリクエストを元に数えてみたようだ。
○本松が圧倒的な理由
ゼンリンはこの投稿の他にも、東日本と西日本においてどちらの地名が多いかを数え、マップで示している。
東西で見ると、東は○本木、西は○本松の地名が多いという結果に。全国的に見た地名の数は、○本木は391、○本松は387とほとんど同じだ。
地名の数はほとんど変わらないのに、○に入る数字の合計は、○本木が3806、○本松 8945と、○本松が圧倒的に多い。ゼンリン公式ツイッターによれば「千本松」という地名が全国に8つあったという。
都道府県別のデータを見ると、○本木と○本松という地名は東北に集中している。特に福島は○本木が91、○本松が77とどちらも多い。東北以外では、愛知がどちらも70台と群を抜いている。
フォロワーからの疑問には「なるべく応える」
Jタウンネットが12月23日にゼンリンの広報担当者に取材したところ、これらのデータはゼンリンのサービス「ZNET TOWN」(ゼットネットタウン)のワード検索で算出しているとのこと。「地名」として数えているのは住所地名のみで、通称町名などは含まれない場合がある。
しかし、なぜ○本木と○本松という地名について調べようと思ったのだろうか。ゼンリンの広報担当者は、次のように話している。
「『六本木』に代表される『○本木』の数字、1から始めて、一体どこまであるのかが気になったのがきっかけです。そこから、フォロワーさんからの『「○本松」はどう?』や『「○反田」は結構あるのでは?』という声につながり、数字のつく地名がどんどん気になりはじめました。『○本木』と『○本松』はどちらも『木』が由来で命名されていることがほとんどなので、比較したら面白いかも!という発想に至り、カウントをしてみました」
担当者によれば、公式ツイッターはフォロワーからの疑問には、なるべく応えるようにしているとのこと。地図や地理をもっと身近に感じ、面白く地図を「読んで」もらいたいという思いで運用している。
ちなみに担当者が最初に気になったという○本木の数字がどこまであるかについては、11月28日に公式ツイッターで投稿している。
一~十までは九以外が揃っているが、その後は大きくとんで「千本木」になっているそうだ。
担当者は今回話題になったことについて、
「今回の投稿で、地名好きな方がたくさんいることが知れてよかったですし、ちょっと気になることがあったらぜひ弊社のアカウントにお寄せください。たまにネタにして回答します(笑)」
と話している。
思わず「へえ~」と唸ってしまうようなネタを日々ツイートしているゼンリン公式ツイッター、気になる人は一度覗いてみては。