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「バーガーキング下北沢店作ってくれや」とツイートした結果 →夢が叶うも派手に晒されてしまう

笹木 萌

笹木 萌

2019.12.10 19:33
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「バーガーキング下北沢店作ってくれや」

2019年5月、あるツイッターユーザーがこんな要望を投稿した。下北沢に住んでいるのか勤めているのかわからないが、よほどバーガーキングが好きなのだろう。

そんな独り言のような願いはツイッターの海に消えていくかと思われた。しかし半年以上たった12月、バーガーキングの公式ツイッターからまさかすぎるこんなリプライが届いた。

「作ってんで!オープン初日にお待ちしています。」

あのつぶやきを知ってか知らずか、なんと本当に下北沢に店をオープンさせるらしい。バーガーキング好き(?)の投稿者はもちろん大喜びだ。

しかし驚くべきことに、バーガーキングの遊び心あふれる対応はこれだけではなかった。

投稿者とバーガーキングのこのやり取りが、なぜか開店準備中の店舗に掲げられていたのだ。

えっ(画像はバーガーキング提供)
えっ(画像はバーガーキング提供)

店舗内が見えないように窓一面に貼られたツイッター上のやり取り。何も悪いことをしたわけではないのに、まるで晒し者だ。ちなみに投稿者の一般ユーザーには事前に許可を取っているという。

ツイッターではこの様子に対し、

「今まで見た中でダントツ豪快な晒し方で草」
「アイコン隠して名隠さず」
「感動しながら、笑いました。素敵だなぁ~」
「これを機にバーガーキングがもっと色んなとこで作られないかなあ...」

といった声があがっている。

たった一人の何気ないつぶやきから、随分と大ごとになってしまった。バーガーキングは一体何を考えているのか...。

「圧倒的に資源も認知度も低いブランドであるため...」

Jタウンネットは12月10日、バーガーキングの広報担当者を取材した。

広報担当者によれば、これは「下北沢駅南口店」として12月23日にオープン予定の店舗。そのPRの一環で、一般ユーザーのツイートを掲げたという。

このような形をとった理由を聞いたところ、

「成熟したファーストフード市場で圧倒的に資源(ヒト、モノ、カネ、情報)も認知度も低いブランドであるため、競合他社と同じことをしても埋もれてしまいます。

弊社の下北沢エリアへの出店を熱望されている方が実際いらっしゃるという事実を、ありのままに伝えたいという考えのもと実施致しました」

というように回答している。

たしかに目立つ(画像は⑮@studio15さん提供)
たしかに目立つ(画像は⑮@studio15さん提供)

たしかにハンバーガーのチェーン店といえば、マクドナルドやモスバーガーを筆頭に競合が多数。そんな中で今回の取り組みはツイッターで注目を集め、新店舗をアピールするのに一役買ったというわけだ。

店内を隠すこの幕を下げ始めたのは12月9日から。店がオープンするまでの期間を楽しんでもらうために実施したといい、これは開店前日の12月22日まで見ることができる。

それにしても、バーガーキングは一般ユーザーの投稿を見つけて下北沢に店をオープンしたのか。担当者に聞いてみたが、ツイートは開店の直接的なきっかけではないとのこと。

担当者は、今回はツイートがきっかけではないとしながらも、

「今回のSNS上での反響から、SNS上での声も今後の出店計画の参考にしていきたいと考えております」

と話している。

ほんの小さなつぶやきから始まった、どこかほっこりした気持ちになれる今回の取り組み。近所にバーガーキングが欲しい方はツイートしてみるといいかもしれない。今回のように、新店舗で晒されてしまうかもしれないが...。

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