卵黄のサイズは全部同じって本当? ネット拡散の噂、JAに聞くと...「それは間違いです」
鶏の年齢が上がると...
黄身の大きさは全部一緒なのか。JA全農たまごの担当者は、この噂を「間違いです」と否定した。
「若い鶏は卵黄が小さく、歳を重ねると卵黄が大きくなっていきます。卵自体の大きさも若い鶏が小さめで、年配の鶏の粒は大きくなる傾向にあります」
つまり、鶏は年をとるにつれ大きな卵を産む。基本的に卵が大きくなるにつれ卵黄の量も多くなる傾向にあるということだ。
黄身の大きさがすべて一定ではないことは分かった。しかしネット上では、「卵が大きくなると黄身も大きくなるが、結果的に卵白の比率が大きくなる」という説もあがっているが、こちらについてはどうだろうか。
担当者によれば、
「卵黄比率も実は年配の鶏の方が大きくなる傾向になります。非常に若い鶏はどちらかというと卵白が多め。卵黄比率は22、3%くらいかな。年齢が上がると、卵の全体の比率の30%くらいまで上がっていくので、成長ととともに卵黄比率もどんどんあがっていきます」
とのこと。年配の鶏が産んだ大きい卵の方が、卵黄比率も大きい傾向にあるという。
ということは、Lサイズの卵を買えば黄身をたくさん食べることができるということだろうか。
担当者は「その可能性が高いです」としつつ、例外もあると話す。
ここで注意したいのが、1羽の鶏が産む卵の大きさは日によってばらつきがある一方で、卵黄の大きさにばらつきが少ないとされる点だ。
つまり、年配の鶏が産んだ小さい卵は、「小粒なのに卵黄大きめ」タイプになる。その一方で、若い鶏が産んだ大きい卵は「大粒なのに卵黄小さめ」になるということ。そうした理由から、卵自体は大きいのに、卵黄は小さい卵と同じくらいだった――なんてことが起きるというわけだ。