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「ホントにホントにライオンだ~♪」 富士サファリパークのCMソング、実は「フルバーション」があった

笹木 萌

笹木 萌

2019.10.24 11:00
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富士サファリパークのCM(画像は富士サファリパーク公式チャンネルより)
富士サファリパークのCM(画像は富士サファリパーク公式チャンネルより)

「ホントにホントにホントにホントに ライオンだ~♪」

これは言わずと知れたCMソング「富士サファリパーク」(静岡県裾野市)のワンフレーズ。テレビで耳にするのは15秒と短いが、パワフルな歌声が耳に残る1曲だ。

長きにわたって親しまれているこのCMソング、実はフルバージョンがあったのを皆さんはご存じだろうか。

フルバージョンといっても長さはたったの30秒。あまりの短さと、声が似ているからだろうか...歌い手が和田アキ子さんではなく串田アキラさんということに衝撃を受ける人が続出しているようだ。ツイッターには、

「フルもくそもないw」
「あれフルあったんだ!(汗)」
「ずっと和田アキ子かと思ってたw」

といった声が寄せられている。

その一方で、

「カラオケ行ったら必ず誰かがタイトル隠してこれ入れるんですよね」
「4年位前からカラオケの締めはいつもこれ笑」

というコメントもあるほど、ファンの多いこの曲。

Jタウンネットは2019年10月19日、富士サファリパークの担当者にフルバージョンについて詳しい話を聞いてみた。

フルの短さに対し...「この長さで致し方ないと思っています」

まず、15秒バージョンとフルバージョンの歌詞を確認しよう。

「ホントにホントにホントにホントに ライオンだ
近すぎちゃってどうしよう
ホントにホントにホントにホントに 行きたくなって
富士サファリパーク」(15秒バージョン)
「ホントにホントにホントにホントに ライオンだ
ホントにホントにホントにホントに 象なのだ
近すぎちゃって近すぎちゃって どうしよう
かわいくって どうしよう
ホントにホントにホントにホントに 熊なのだ
ホントにホントにホントにホントに 行きたくなって
富士サファリパーク」(フルバージョン)

15秒バージョンにも増して「ホントにホントに...」の圧がすごい。フルの歌詞ではライオンの他に、ゾウとクマがいたようだ。

富士サファリパークの担当者に確認してみると、フルバージョンはツイッターで話題になっている30秒のもので間違いないとのこと。

CMは広告代理店に依頼して作ったもの。1980年(昭和55年)4月に開園し、その年の秋頃から放映している。昭和、平成を飛び越え、約40年にもわたって愛され続けているというのだから驚きだ。

ここでツイッターでは「フルで30秒は短い」という指摘が多かったことについて聞いてみると、

「もともと、CMソングとして作成されたものですので、この長さで致し方ないと思っています。当時は30秒CMというのが主流だったと思いますので、それに合わせて作成したものと考えられます」

とのこと。現在では15秒CMしか作成しておらず、串田さんが音楽番組にでも出演しない限り、テレビでフルを耳にする機会はなさそうだ。

野性味あふれる(画像は富士サファリパーク公式チャンネルより)
野性味あふれる(画像は富士サファリパーク公式チャンネルより)

歌い手が串田アキラさんだということに関しては、富士サファリパーク公式サイトにある「よくある質問」https://www.fujisafari.co.jp/faq/other/でも説明。誰が歌っているのか、気になっている人が多いようだ。

ちなみに串田アキラさんを起用した理由については、

「野生のスリル・迫力を連想させる歌声として、起用されたものと考えています」(富士サファリパーク担当者)

とのこと。たしかに串田さんの歌声・歌い方からは動物たちのたくましさやソウルが感じられる...納得の理由だ。

担当者は突如ツイッターで話題に上ったことに対し、

「時代を超えて、多くの方に聞いていただき、話題にしてもらえることを光栄に思います。
当時、CMソングを聞いていた子どもたちは、今や40代、50代。これから、家族2代、3代と受け継がれ、あらゆる世代の方が口ずさんでもらえるように、園を継続(CMソングも使用)していきたいと考えております」(一部省略)

と話している。

ホントに行きたくなってきた(画像は富士サファリパーク公式チャンネルより)
ホントに行きたくなってきた(画像は富士サファリパーク公式チャンネルより)

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