全国の避難所に導入してほしい... 上田市が導入した簡易テント「ファミリールーム」に注目
台風19号「ハギビス」は、2019年10月12日から13日にかけて、関東甲信越・東北地方を通過し、猛威を振るった。記録的な大雨による甚大な被害は、東日本の広範囲にわたっている。
そんな中、長野県上田市のある避難所で撮影された光景(写真上)が、ツイッターなどSNSで話題となっている。
そこには四方を青緑色のシートで覆われた、まるでテントのようなものがずらりと並んでいる。今まで見てきた被災地の避難所の様子とは、ずいぶん違うけど、いったいこれは何だろう?
Jタウンネット編集部は、上田市に取材した。
上田市では299個備蓄している
10月16日、取材に答えてくれたのは、上田市の広報シティプロモーション課の担当者だった。
「テントのようなものは、『ワンタッチパーテーションファミリールーム』という名称の製品で、避難生活におけるプライバシーの確保の声が高まっているため、ここ数年で整備しました。上田市では299個備蓄しています(2019年4月1日時点)」
上田市では、今回の台風19号に備えて、市内数か所に避難所を設け、この「ファミリールーム」を設営したという。千曲川の堤防の一部に欠損があったが、幸いにも大きな被害はなく、避難所のほとんどは撤収され、残りは2か所のみだという。
「ファミリールーム」の材質やサイズなど、仕様を知りたい、と尋ねたところ、詳しくはメーカーに聞いてほしい、とのことだった。
さっそく、メーカーに問い合わせてみたが、現在、全国からの引き合いが殺到中のため、取材対応が難しいということだった。後日、取材が可能となったら、ぜひJタウンネットでご紹介したいと思う。乞うご期待。
上田市の避難所の様子について、ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「全国の避難所指定されている全施設に配布してほしいですね この簡易テント」
「実際にここまでスペース取れるかは現実的に厳しいかもしれないけど、軽くて折りたたみなら配備もしやすいよね」
「上田市は普段から避難所に必要な配慮物を検討準備していたと聞いてました。写真見てなるほどと感心しました」
「上田市えらい!」