味噌×カレー×牛乳の絶妙ハーモニー 東北限定カップ麺「青森味噌カレーミルクラーメン」の魅力
カレースパイスや牛乳が入っても味噌味が主役のスープ
スープは、表面に豚脂を浮かせたとんこつベースのみそ味で、生姜やガーリック、すりごまなどを効かせています。太いとんこつや豚脂が強いこってりスープで、基本的には札幌ラーメンの特徴を踏まえた味わい。その一方で、カレースパイスやバター、ミルクといった今回の一杯の特徴的な要素は、脇役に回っています。
カレー粉を入れてスパイスの香りをしっかり効かせていますが、あくまで脇役としての効かせ方で、主役の味噌味を食ってしまう強さではありません。味噌味を立てつつ、おとなしめにスパイスが主張しています。
また、粉乳を使った牛乳の甘みが、味噌味のスープにコクを加えています。味噌と牛乳の相性が抜群で、牛乳自体の味が幅を利かせているというより、味噌の味に深みを加えている印象を受けました。
お店のラーメンでは固形のバターが上にのっていて、2008年に最初に発売されたカップ麺でも固形のものが使われていましたが、今回の一杯では液体スープの中にバターが入っています。
ふわっと香るバターの風味も味噌味と好相性でした。味噌バターは札幌ラーメンでも鉄板の組み合わせですね。
カレーのスパイス感と牛乳の甘み、そしてバターの風味をしっかり効かせつつも、味噌ラーメンとしての範疇を出ない程度に留められていることが大きなポイントだと思います。商品名からはジャンキーなイロモノをどうしても想像してしまいますが、実際に食べてみるとれっきとした味噌ラーメンであることを強く感じることができます。