ブリカツにかぼす、フライドしいたけ... 大分版「フィッシュ&チップス」のクセがすごい
白身魚のフライとフライドポテトを組み合わせたイギリスのソウルフード「フィッシュ&チップス」。ラグビーワールドカップ2019の開催をきっかけに、その「大分版」が誕生していたこと、みなさんはご存じだろうか。
それがこちらだ。
大分いこいの道広場(大分市)にあるラグビーW杯のファンゾーンで販売されているこのフィッシュ&チップス。
サクサク衣のブリカツに、フライドポテトならぬ「フライドしいたけ」(大分は干ししいたけの一大産地)。さらに特産品の「かぼす」が添えられている。たしかにフィッシュ&チップスではあるが、大分の要素がこれでもかというくらい盛り込まれている。
これにツイッターでは、
「大分版フィッシュアンドチップスまじですごいな。フィッシュは脂乗った肉厚ブリだし、チップスがどんこ椎茸とか豪華すぎる」
「大分フィッシュ&チップス美味い」
「みんな大分版フィッシュ&チップス食べるために大分きて これ最高」
といった声が寄せられ、好評のようだ。
大分版フィッシュ&チップス
— 大分県椎茸農業協同組合(公式) (@Oita_Shiitake) 2019年10月5日
チップスは #乾しいたけ #ラグビー 見ながらおつまみに?? pic.twitter.com/pO2dix1iV4
しいたけのチップスとはどんな味がするのだろうか、とても気になる。そもそもなぜフィッシュ&チップスを「大分化」したのだろうか。
Jタウンネットは2019年10月7日、大分県ブランド推進課の担当者に取材した。
しいたけが苦手な人にも好評
担当者によれば、注目したのは大分県で開催されるラグビーW杯の試合の参加国だ。ウェールズやイギリス連邦加盟国のオーストラリア、ニュージーランド、フィジーなどの試合が行われることから、フィッシュ&チップスに目を付けたという。
ファンゾーンで販売されているのは、「ブリ」を使ったフライ。しかし県産業課としてはブリにこだわりはないそうで、担当者は「幅広く作っていただきたい」という。
フライドしいたけは「しいたけチップス」という食べ物がすでにあったことから着想を得た。しいたけの生産地として有名な大分県は、しいたけが2019年には日本椎茸農業協同組合連合会が主催する「全国乾椎茸品評会」にて、団体の部で21年連続優勝を果たしている。
大分版フィッシュ&チップスはラグビーW杯のファンゾーンで販売するほか、カフェ&ダイニング「みのりみのる」やホテルのビュッフェでも食べることができる。
担当者によれば、外国人にも購入者はいるといい「グッドテイスト」との感想をもらったことも。「予想以上の反応をいただき連日完売の状況」とのことで、
「ブースに戻ってきて2度、3度買ってくださる方もいますし、ある2歳のお子さんは自分で手で持ってパクパク食べていました。しいたけが苦手な方も、これだったら食べられると言っていて。揚げると食べやすいんでしょうね。お子さんの受けがいいという印象です」
と、その人気ぶりを語った。
ブースでは500円(税込)で販売。販売期間はラグビーW杯の開催期間中を予定しているが、販売場所によっては「好評だったら継続するかも」と考えているところもあるようだ。