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食後のどんぶりにゴミ捨てるな! 客に激怒するラーメン店主、その切実な理由とは...

井上 祐亮

井上 祐亮

2019.09.28 08:00
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廃棄量が増える→支出が増える

そもそもの発端は、東京都内に店を構えるラーメン店(本人の希望により店名は伏せる)の店主のツイートだ。

カウンターや丼に使用済のティッシュや楊枝を放置していく客が「とても多い」と切り出し、

「ゴミはゴミ箱に捨てると言うのは 小学校で習いました にも関わらず なぜでしょう」

と苦言を呈したのだ。

いったいなぜ、カウンターや丼に使用済みティッシュを入れてはいけないのか。

Jタウンネットの2019年9月24日の取材に応じた店主によると、

「(スープが残った)丼の中に、ティッシュを入れられると、残ったスープが染み込み、ごみ回収の値段が上がります。そうすると廃棄量が増え、支出が増えるんです」

と怒りの一部を明かす。

ゴミの回収代は重さによって変わるため、スープがティッシュに染み込むことは店の負担につながるというのだ。本来は5万円で済むところが、8万円になったこともあるという。

画面左は、使用済みティッシュ2枚。右は残ったスープに浸した後のティッシュ。25グラム重くなった。
画面左は、使用済みティッシュ2枚。右は残ったスープに浸した後のティッシュ。25グラム重くなった。

また、スープが飲み干された丼の場合に関しても、

「私は、手袋をはめると感覚が鈍るため、素手で作業をする。(素手だから)綺麗じゃないものは触りたくない」

というのだ。これは、丼の中だけではない。カウンターやグラス、テーブルも同様だという。

確かに、食材を触るラーメン店主だけに、できるだけ汚れ物を触りたくない気持ちは分かる。

店内にマナーに関する注意書きを貼っても、口頭で「お使いのティッシュは後ろのゴミ箱に捨ててください」と注意しても、「何で?」と逆ギレする客もいるというのだ。そして、こうしたマナーを促せば促すほど、SNSや情報サイトで非難・中傷されることもあると話す。

「今の方々はこういったマナーも無ければ、苦言や注意をされることをとても嫌がります。とにかく私が啓発や忠告をしようが、他の店の状況は変わらない。せめて自分の店の中だけでもなんとかしたい。矢面に立とうとは思っていなません」(店主)

一店主の嘆き。筆者もカウンターにティッシュを置いてしまったことがあった。これからは店主の側に立ってラーメン屋に足を運んでみようと思う...。

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