「エッチ、スケッチ」に続く言葉といえば? 全国でワンタッチ圧勝も...北海道だけ違う結果に
子ども時代に言いあった人もいるだろう。「エッチ、スケッチ、×××―!」口に出すとリズムが取りやすい。いわゆる「言葉遊び」の1つである。
調べてみると「ワンタッチ」「マイペット」「サンドイッチ」などが、×××に入るフレーズとして挙がる。「ッ」が入るからだろうか。語感がいい。
またこのように、聞き覚えのあるフレーズもあれば、「乾電池」「3センチ」など、聞いたこともないものもある。
では、一番メジャーなフレーズはどれなのだろうか。
Jタウンネットは2019年5月30日から9月20日の間、「『エッチ、スケッチ...』の次に来る言葉といえば?」というテーマでアンケートを実施し、全国3642人の読者に回答をいただいた。はたして、その結果は...。
圧倒的に「ワンタッチ」
こちらは全国の投票結果をランキングにまとめたものだ。
用意した選択肢は、「ワンタッチ」「マイペット」「サンドイッチ」「乾電池」「3センチ」「マルケッチ」「ハイタッチ」「モンチッチ」「その他」である。
全3642票のうち、圧倒的多数を占めたのは「ワンタッチ」だった。全体の約8割にあたる2875票を獲得し、まさに一強である。昔からの馴染み深いフレーズなのだろうか。確かにツイッター上には、日ごとに、
「エッチ、スケッチ、ワンタッチ、ポチっとなぁ!」 「ふ~ん、エッチスケッチワンタッチじゃん」
などと投稿されている。
2位以下は「マイペット」(6.2%=224票)、「サンドイッチ」(3.9%=142票)、「マルケッチ」(2%=74票)、「3センチ」(1.6%=57票)、「乾電池」(1.3%=47票)、「ハイタッチ」(1.3%=47票)、「モンチッチ」(1%=36票)となった。その他も3.8%(140票)を獲得している。
では、地域差はあるのだろうか。調査から驚きの結果が明らかとなった。
北海道のみが「マイペット」に...
こちらは都道府県別にトップを獲得したフレーズを色分けしたものだ。
ご覧の通り赤、赤、赤。日本列島のほとんど、46の県や都、府が真っ赤である。「ワンタッチ」がこれまた圧倒的な結果となった。
例えば、山口と徳島、高知、佐賀は100%の支持を得ている。他のフレーズが入る余地すらない。
しかし、地図はくっきり2色。そう、北海道のみが真っ青に「マイペット」が選出され、44票を獲得した。僅差ではあるが、37票の「ワンタッチ」を越す結果となったのだ。
ここまで偏ると何か事情があるのではないかと勘繰ってしまう。何か特別な理由はあるのだろうか。かつて北海道に住んでいたことがある記者が、知人の北海道民に話をきいてみた。
札幌市に住む42歳の男性は、子どものころよく「マイペット」と言っていたと話す。また、同じく札幌在住の35歳男性は、
「確かに最後はマイペット。だが、最近はあんまり聞かない。小学生の頃はよく聞いた」
と、いずれも理由はわからないが、小さい頃に「マイペット」と言っていたと話す。函館市の30代男性は、
「なぜか洗剤の『マイペット』が最後に来る」
という。
ここで共通するのは、マイペットを使ったことがあると答えたのは、いずれも30代以上だということだ。実際、札幌市に住む20代男性は、「マイペット」というフレーズを聞いたことすらなかったという。
となると、数十年前の北海道で、「エッチ、スケッチ、マイペット」が一過性のブームを巻き起こした可能性が考えられる。徐々に、全国と同じワンタッチに統一されていったのだろうか...。
確たる理由は分からないままだったが、とにかく北海道だけが異彩を放つ結果となった。もし詳しい事情がわかる読者がいたら、編集部までお教えいただければ幸いだ。