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「あおり注意 代車です」「ガラケー撮影中」... あの事件をネタにした車用プレートが攻めすぎ

笹木 萌

笹木 萌

2019.09.06 17:00
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「これを見て思い出して」

KPSとは別に、もう1つ会社を経営しているという桑原さん。仕事のため、平日はトラックに乗って日本各地を走っているという。これを作った背景には、日ごろから感じていたドライバーのマナーの悪さもあったようだ。

「言っていいか分からないけど、(あおり運転に対して)『むかつく』ってところから始まってるのね。実際やっぱりああいう運転するやつとか腹が立つんだよね。こっちは看板しょって走ってるし、我慢することがほぼ100%なんだけど、そんな中であの事件があって。恥ずかしいでしょあんなの」

被害者がいることや、実刑判決が出ていなかったことなどを踏まえ、フルネームの表記は避けたとのこと。桑原さんは「面白いと思ったのも正直なところだけど、ああいう運転をする人が本当に多いんですよ」と話す。

「注意喚起というか、盛り上がるのも早いけど消えるのも早いからね。これを見て思い出してくれて、風化させなければいいかなくらいの思いだよね」

KPSでは、「KPS plate」としてプレートを製作・販売している。今回の小プレートはアルミでできており、大きさはバイクのナンバープレートほど。1枚1000円でこのシリーズは8パターンほど作ったという。

KPS plateはネット販売もされているが、このプレートはイベントでの販売のみ。

8月24日、25日の福島のイベントで発売し、31日の北陸カスタムカーショー、9月1日の新潟でのイベントでも販売。4日間で100枚ほど売れたという。普通のプレートに比べて、販売枚数は多いとのことだ。

プレートに対して、大半のお客さんは笑ってくれるというが、なかには「不謹慎じゃない?」という人も。そういう時は「宮崎容疑者だとは言ってないですよ」などと説明している。そういうこともあって対面販売に限定しているようだ。販売時期については、「裁判で刑が確定するくらいまで」を予定している。

最後に桑原さんはあおり運転について、

「あおられる人にも原因はあると思うかな。例えば、スピードを出さずに追越車線を走ったりとか。そこはもう少しみんな意識して走ろうねって。だけど、あおるような奴は免許取り消し。自分をコントロールできんような奴が車なんか乗っちゃダメ」

と話す。

追い越すわけでもなく、空いているからという理由で高速道路の追越車線を走り続けるのは「通行帯違反」にあたる。桑原さんは、トンネル内でライトを点けない人が多いなど、ドライバーに気を付けてほしいことはあおり運転に限らずあるとのこと。面白いながらもメッセージ性のあるプレートは、今後も製作していくつもりのようだ。

プレートは9月7日は東京・豊洲のイベント「オール オッズ ナショナルズ」、8日は千葉・長柄町の「サマーコースト」でも販売される予定。 

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