47都道府県の「いいかげんにしろ、殴るぞ」方言がこちらです
「やってまるや」と言われても?
冒頭のツイートの投稿者に出典を聞くと、2013年に三省堂から出版された『方言学入門』という本だという。Jタウンネット編集部はさっそく近所の図書館で取り寄せ、該当するページを開いてみた。
とくに方言が難解だと言われている青森県では
「いーかげんにせ、やってまるや」
となるらしい。これ、実際に聞くと、まったく意味不明だろう。仮に、「やってまるや」と聞き分けることができたとしても、「殴るぞ」と言ってるとはとても思えない。
岩手県では
「えくれにしゃ、こりゃっ、やっつけるじぇ」
こちらも同様だ。「やっつけるじぇ」と言ってるから、やっつけられるかもと想像できたとしても、「殴るぞ」という意味だとは、殴られるまで分からないだろう。
関東甲信越地方では、逆に分かりすぎて恐い場合もある。「殴るぞ」だけで比較してみよう。
「たたんじまうぞっ」(群馬県)
「半ごろしにすっとー」(千葉県)
「ぶさらうぞ」(山梨県)
「ぶっころすれ」(新潟県)
北陸地方も
「かちころすぞ」(富山県、福井県)
「やってまうぞ」(石川県)
「ぶっころすれ」「かちころすぞ」などと聞くと、殴られるだけでなく、殺されるのかと、おびえてしまう。高速道路であおり運転をされた上に、こう言われたら、怖いなんてもんじゃない。