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北九州に「世界一の技術」をもつ企業があること、知っていましたか?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.08.16 11:00
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「すごい技術を持った企業が、北九州市にあるんだね」

これ本当に金なの? 台紙の赤色がマッチしている、と高評価だ
これ本当に金なの? 台紙の赤色がマッチしている、と高評価だ

Jタウンネットの取材に答えてくれたのは、北九州観光コンベンション協会誘致部MICE推進課の担当者だった。

――「金のしおり」の企画はいつごろからスタートしたのですか?

「会議、学会・大会、団体旅行などの主催者や旅行社への誘致営業活動で北九州市をPRするため、2018年2月に記念品(非売品)として製作しました。

会議などの主催者や旅行社から、『これ本当に金なの?』、『すごい技術を持った企業が北九州市にあるんだね』、『作成の値段はどれぐらいするのか?』などの声もいただき、大変興味を持っていただきました。

そのような声も踏まえ、一般販売に向け、アステック入江(※北九州の企業)と協議を進め、新たな北九州市のおみやげ品として、19年8月1日に販売開始しました」

――「金のしおり」の技術面の特徴、中古PC・スマホの電子基板から金を抽出する技術について、分かりやすく教えていただけませんか?

「電子基板には、電気を通す役割の銅配線に、腐食防止のため、金(めっき)が施されています。アステック入江は、別のサイクル事業で得た液(塩化鉄液)に浸けると、銅を溶かすことができる一方、金は溶けません。この金属ごとに異なる液の溶解力の違いを使って金を抽出し、再利用しています。

アステック入江によると、このような抽出技術は専門家から世界唯一のものと高く評価されているとのことです。また、抽出された金は、24金相当(金の純度ほぼ100%)と聞いています」

アステック入江は、1910年(明治43年)創業の日本製鉄株式会社(旧 官営八幡製鐵 所、新日本製鐵株式會社)の鉄鋼関連の下請企業だ。

同社は、基板から電子部品を隔離する過程で、北九州市立大学の大矢仁史教授の協力を得たという。基板から電子部品を剥離する際に、熱をかけて基板裏側のハンダと溶かすのだが、その溶解時に「過熱水蒸気」を使う技術を紹介してもらったとのこと。

「ただし、金抽出技術は、アステック入江が開発したものだそうです」と、担当者は話してくれた。

しおりの形状は、直径50ミリ、厚み0.3ミリ。材質は、ステンレス材にリサイクル金めっき仕上げ(24金相当)だ。

海外の旅行社からも、おめでたく縁起がよいと評価された
海外の旅行社からも、おめでたく縁起がよいと評価された

――「金のしおり」について、北九州市民、福岡県民からの反応はいかがですか?

「販売開始当日(8月1日11時)に、幣協会の公式FaceBook『ぐるリッチ』に情報をアップしたのみでしたが、それをご覧になって当日ご購入されたお客様が2名ほどいらっしゃいました。

そのお客様のひとり(北九州市在住)に購入理由をお伺いしたところ、北九州市の地域限定品などが大好きでSNSの情報を見て、販売場所近くに勤務する旦那様にお昼休みに購入するようお願いしたとのことでした。アステック入江の金の抽出技術と24金相当の純度を補足説明したところ、すごい技術力で、周囲の方にも見せびらかしてPRするとおっしゃっていました」

――県外からの反応はいかがですか?

「当初作成した記念品(非売品)を、中国や台湾の旅行社へのセールスで現地担当者お渡しした際には、しおりの金と台紙の赤色がマッチし、すごくおめでたく縁起がよいと、総じて高評価をいただきました。日本らしさを象徴するお城と桜がきめ細かくデザインされていることにも驚嘆されていました。今後、国内外で主催者へ誘致営業活動を行う際などに、併せてPRしていきたいと考えています」

「金のしおり」は、1セット850円(税別)。北九州おみやげ館(門司区東港町)とTOTOミュージアムショップ(小倉北区中島)で販売されている。

「北九州市に世界唯一のマテリアルリサイクル技術を有する企業があり、その技術を使ったおみやげがあるというのは、他の地域とは違う北九州市ならではのストーリー性があると考えています」と、担当者は強調していた。

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