【マジかよ】ブックオフとハードオフ、実は違う会社が運営していた
「#子供の頃の勘違いをあえて言おう
ハードオフとブックオフは同じ会社だと思っていた」

こんな衝撃的な投稿をしたのは、ほかでもないハードオフの公式ツイッターだ。たしかに名前や会社ロゴ、中古品の買取・販売という事業内容が似ており、グループ会社と思う人がいてもおかしくない。
しかしハードオフはハードオフコーポレーション(本社・新潟県新発田市)、ブックオフはブックオフコーポレーション(本社・神奈川相模原市)がそれぞれ事業展開する、別の企業だ。
2社が同じ系列だと思っていた人は一定数いるようで、
「『子供の頃の勘違い』どころか今の今まで勘違いしていたよ」
「BOOK・OFFの会社が始めたのかと思ってた」
「家の近く二店舗がすぐの所にあるからてっきり同じだと、、、」
といった声がツイッターで寄せられている。
これを見たら無理もありませんw pic.twitter.com/u2GM7srhaL
— 清水Liff竹菜@ティア129:せ03a (@chikuna) 2019年8月14日
ハードオフの公式ツイートによれば、「創業者同士のご縁で店名やロゴが似ています」とのこと。どうやら偶然似てしまったわけではないらしい。Jタウンネットは2019年8月15日、ハードオフの広報担当者に詳しい話を聞いた。
意外なつながりとは
ハードオフコーポレーションの創業者で現在の会長でもある山本善政さんは、1972年に新品オーディオを販売する「サウンド北越」を設立した。
広報担当者によれば、当時同じく新品オーディオを甲府で販売していたブックオフ、コーポレーションの創業者・坂本孝さん(俺の株式会社・会長)と面識があったという。
しかし次第に新品オーディオの販売は難しくなり、サウンド北越の経営は厳しくなってきた。山本さんが中古品のビジネスを考え始めたころ、坂本さんがブックオフの経営を始めたという話を聞き、連絡を取り「一緒にやりたい」という話になったという。
ブックオフでは中古本を扱っていたが、山本さんはオーディオに思い入れがあったということもありオーディオやパソコンのリユースに目を向けた。新業態のオープンにあたり、新潟に初出店するブックオフの店舗も同じ建物に入ることに。そんなこともあって、新業態の名前は「ハードオフ」に、ロゴもそっくりなものになった。
こうして、ハードオフ1号店となる「ハードオフ・ブックオフ新潟紫竹山店」がオープンした。
「半分ネタのような感じです」
新潟県内のブックオフはすべてハードオフコーポレーションがフランチャイズ経営をしており、2015年まではブックオフがハードオフのフランチャイズ経営をしていたこともあった。新発田の本社は「ハードオフ・ブックオフ新発田店」と、建物内にブックオフが入っている。
そのため、ハードオフグループ公式サイトで店舗検索をするとブックオフの一部店舗も表示される。同じ系列だと思われるのも無理はないだろう。

担当者にハードオフとブックオフが同じ系列だと思われがちなことについて、どう思っているのか聞いてみると、
「いい関係のパートナーでありますので、社内でも笑い話のようになっています。半分ネタのような感じです」
とのこと。ツイッターを投稿したという担当者自身、就職活動の段階で2社が別の系列だと知ったという。
ちなみにハードオフ公式ツイッターによれば、同じくリサイクルショップの「オフハウス」や「モードオフ」はハードオフグループに属している。「この店ってどっちの系列だっけ?」と思った人は、確認してみてほしい。
