ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

浅間山と聞いて思い浮かべるフレーズで、何県民か分かるらしい

笹木 萌

笹木 萌

2019.08.08 20:00
0

2019年8月7日に発生した、標高2568メートルの活火山・浅間山の噴火。噴火警戒レベル3、入山規制がかかるなど、緊迫した状態が続いている(8日19時時点)。

そんな中、ツイッターでは注目されているある2つの言葉がある。

郡馬県と長野県の県境にある浅間山をどう表現するかで、どちらの県民か分かってしまうというのだ。

群馬と長野にまたがる浅間山(画像は気象庁のサイトより)
群馬と長野にまたがる浅間山(画像は気象庁のサイトより)

「浅間のいたずら鬼の押出し」
「浅間はことに活火山」

両方とも聞いたことない...という人もいるだろう。いったいこれは何を意味しているのだろうか――。

上毛かるたか、長野の県歌か...

「浅間のいたずら鬼の押出し」は、群馬県の郷土かるた・上毛かるた(1947年発行)の「あ」から始まる札。「鬼の押出し」は天明3年の大噴火で押し出された溶岩が、幅2キロメートル・長さ5キロメートルにわたって流下し、風雨にさらされて積み重なったものだという。

今回の噴火で、大自然の力を思い知らされるようなこの1文を思い出す人もいたようだ。

一方、「浅間は殊(こと)に活火山」は、長野県の県歌「信濃の国」のワンフレーズだ。

長野県の公式サイトによると、元々は信濃教育会(元・信濃教育会)が戦争と離れたテーマを教材とするため、長野師範学校の教諭に作成を依頼したものだという。1899年に同校教諭の浅井洌(きよし)が作詞、翌年に北村季晴(すえはる)が作曲を手掛けた。

歌はその後も、師範学校の卒業生らによって歌い継がれる。県章やシンボルを制定した1966年に県歌にするという機運が高まり、68年に制定された。

長野県民は、親しみのある歌のワンフレーズが思い浮かんだのではないだろうか。

群馬県民にも長野県民にもつながりの深い浅間山。今後大きな被害が出ないことを祈りたい。

PAGETOP