パン消費量「日本一」は滋賀・大津市 なぜそんなにパンが好き?地元に聞いてみた
県内各地に、こだわりのパン屋さんが多い
電話で答えてくれたのは、びわこビジターズビューローの広報担当者だった。
「大津はもちろんですが、滋賀県内の町々にこだわりのパン屋さんがあるのです。東京にあるようなオシャレな店構えではないかもしれませんが、質の高い個性的なお店があると、思います。例えば、高島市にある『ふぁみーゆ』(写真上)という店は、添加物や香料を使ってないことで評判となり、県内各地から多くのお客さんが足を運ぶことで知られています」
「ふぁみーゆ」のコンセプトは、「家族や大切な人に食べてもらいたいと思えるパン・スイーツを」だという。安曇川産の大豆粉を生地に練りこんだ豆乳食パン、高島産米粉で作ったもっちりとした米粉パンなど、食パンにこだわっている。併設されたカフェでは、有機栽培のコーヒーや雑穀ハンバーグなどと共に味わえる。
「大津市にある和菓子の名店『叶 匠壽庵』が作ったパン屋さんも人気がありますね。例えば、あんぱんには和菓子に使う浅井大納言小豆を使用しているそうです。和菓子職人とパン職人が手を組んだ『匠のあんぱん』はおすすめです」
お店の2階はカフェでは、パンと共に、サイフォンで淹れたコーヒーが味わえる。のどかな里山な光景も楽しめるという。
「他にも、良い店はまだまだたくさんあります」と広報担当者。紹介しきれないのが、いかにも残念といった様子だった。
ところで、滋賀県民はなぜそんなにパンが好きなのですか? と聞いてみた。
「えー、なぜでしょうね?」と、広報担当者。かなり困った様子だ。「強いて言えば、新しいものが好きだという県民性はあるかもしれませんね。それがパン好きにつながるかどうか、分かりませんが......」
滋賀県は古来より交通の要衝として知られていた。陸上交通はもちろんだが、琵琶湖の水運も盛んだった。人や物資、情報の交流が盛んな土地柄と言える。
伝統的な和食の文化を磨くと共に、新たな食文化の吸収にも熱心だったのだろうか。滋賀県民のパン好きには、そんな背景があるのかもしれない。......と、これはJタウンネット記者のかなり強引な推論だ。
「滋賀県民のパン好きはなぜ?」、どなたかご教授いただけるとありがたい。