子供「パパ、パパ~」→いたずら電話に発展! スマホ音声検索が招いた「まさかのトラブル」話題
東京・町田のラーメン屋「パパパパパイン」は2019年7月14日、公式ツイッターである告白をした。数年前から子どもの声と思われるイタズラ電話がかかってくることに恐怖を感じていたが、最近その理由がわかったという。
通常ならば迷惑極まりないイタズラ電話だが、かけてくるのは推定1歳や4歳の子どもとのこと。怒りよりも恐怖を感じてしまうのも無理はない。パパパパパインは続けてこのように投稿している。
「Googleの音声認識機能でお子様が『パパ、パパ』と連呼すると、パパパパパインがトップに出てきて、タッチして電話がかかるという流れです。
本日も『メロンパンいかがですかー?』とメロンパンの営業がありました。
1つだけ注文しましたが、お子様にスマホで遊ばせる時はご注意ください」
なんと「OK Google」でお馴染みの音声検索が、携帯を触る子どもの「パパ、パパ」と言う声で「パパパパパイン」を検索していたという。親の気づかないところで、子どもが電話マークを押すなどし、店に電話がかかってしまっていたようだ。
Jタウンネットは7月19日、パパパパパインの店主・倉田裕彰(34)さんに話を聞いた。
父親からの電話で発覚
パパパパパインではスープの4分の1にパイン果汁を使い、更にはパイナップルをトッピングしたパイナップルラーメンを提供。パイナップルを使った黄色い煮卵もトッピングできる個性派ラーメン店だ。
謎の電話がかかってくるようになったのは3、4年ほど前から。パパパパパインは1年半前に移転し電話番号も変えているが、この現象は続いたという。電話は長期にわたっているが、大きな被害が出ていたわけでもなかったことから警察には相談していなかった。
店の電話ではかけてくる相手の電話番号は分からず、かけ直して確かめることができない。かけてくる相手は無言だったり、「パパ」と呼ぶ声、投稿にもあるように少しお話するなど様々。後ろから親と思われる声が聞こえてくることもあり、相手が子どもだということは認識していたという。
「スタッフからもそういうことがあるという報告は多々ありまして、『なんだろうね』と。『また来ましたよ』とか言っていました」
「スタッフに隠し子がいるのではないか」と冗談が本気か分からない疑惑まで飛び出すほど、誰もが首をかしげる現象。事態が動いたのは2、3週間前だ。身に覚えのないパパパパパインへの発信履歴を見た父親が不思議に思ったのだろうか、「電話をかけましたか」と連絡があり、そこで発覚したようだ。
すべての電話がその父親の子どもかは分からないが、真相が分かって「すっきりしました」という倉田さん。電話は姉妹店の「81番」にも1、2回かかってきたといい、系列店ということで検索にひっかかっているのではと推測している。
試しに検索してみると...
Googleアプリをインストールし、筆者も試しに「パパパパ」で検索してみる。位置情報をオンにしたままだと、近くの「ビアードパパ」が検索される。
しかし位置情報をオフにすると「町田市周辺のパパパパを検索しました」という音声が流れ、パパパパパインがトップに現れた。このまま「ママ」「ママママ」を検索してみたが、トップは店情報ではなかった。
ちなみにパパパパパインという店名を付けた理由を聞くと、「なんとなくインパクトがある感じだから」だという。倉田さんは今回の件について、
「そんなに迷惑に感じているわけではないですが、逆にウチでよかったかなって。お金が発生しちゃうとことか、110番とかもかかりやすいっちゃかかりやすいのが心配というか...」
と話している。
たしかに音声検索に限らず、操作が分からない子どもが誤って電話をかけてしまう可能性は十分考えられる。小さな子どもにスマホを触らせる際は注意が必要だ。