関西人が「ホッピー」を知らない理由 メーカーを直撃してみると...
売上の9割は関東
Jタウンネットは2015年3月5日~2019年6月11日の期間、「ホッピー、飲む?」というタイトルで投票を行った。その結果が以下になる。
「飲んだことがある」が赤、「飲んだことがない」が青、「結果が拮抗」が黄色だ。
こうしてみると関東地方含め、東日本は「飲んだことがある」と回答する地域が多い。その一方、長野・岐阜より西側は「飲んだことがない」と回答する地域が増えてくる。
東日本の場合は18地域のうち15地域が「飲んだことがある」派だが、西日本だと「飲んだことがある」派は29地域のうち11地域だけ。その差は一目瞭然だ。
東日本は関東でホッピーを飲んだ人が他県に引っ越した可能性も考えられるが、西日本に関してはホッピーを飲める店が限られていると言えるだろう。
ホッピーを製造する「ホッピービバレッジ」の広報担当者に聞いてみると、ホッピー自体は全国47都道府県で取り扱っているという。しかし売上の9割は関東圏で占められ、特に東京・神奈川・千葉・埼玉の取り扱いが多いという。
地域によって、見られるホッピーにも違いがあるようだ。
全国に流通している、紙ラベルが巻かれた「ホッピー330」は、地方自治体の資源ごみとして回収、リサイクルされる。一方、ボトルに「ホッピー」とプリントされているのは、飲食店専用のリターナブル製品。飲み終わって空になったビンをそのまま工場に持ち帰り、中を洗浄して再利用しているという。
後者のリターナブル瓶は、主に東京・神奈川・千葉・埼玉を中心に取り扱っている。関東ではお馴染みのリターナブル瓶を関西では目にしないことから、「ホッピーは関東のみの流通と思う人も多くいる」(担当者)とのこと。