ラーメンが座席まで飛んでくる!? 大宮のハイテクすぎるラーメン屋に行ってみた
「美味しい水システム」も

訪れたのは日曜日の午後。15時を過ぎていたにもかかわらず客は次々と入れ替わり、子連れも見られる。テーブル席はなく、カウンターが19席のみだ。

店に入ったところでメニューを選ぶ。筆者が選んだのは一番オーソドックスそうな「煮干ラーメン」。お金をいれると出てくるのは食券ではなくQRコードだ。この時点で、注文はまだされていない。

席についたところで注文する。コードをかざすと読み取ってくれるはずだが、信じられないほど不器用な筆者。5分ほど格闘したが読み込みができず、恥ずかしながら「呼出」ボタンで店員に来てもらった。読み込み枠に合わせるよりも、少し遠ざけた方が良かったみたいだ。せっかく来たのに無念...。
コードを読み込むと、麺の固さ、辛さ、スープの濃さなどを選ぶ画面に切り替わる。これなら店員にあれやこれやと言わなくても、好きなようにカスタマイズできる。今回は何も変えず、そのまま注文してみることにした。


席にはQRコードを読み取る画面と、蛇口が備え付けられている。店内を見渡すと天井に「ラーメン専用美味しい水システム『ひえひえ君』」と書かれた看板があり、どうやら飲める水らしい。ピッチャーと違って水の減りを気にせず飲めるのが良い所だ。
それにしても天井近くに並べられた、謎のダルマたちが気になる...。


ラーメンを待っている間、「ゴーッ」という微かな音とともに、目の前をラーメンが横切っていった。不意打ちで思わず身を引いてしまった筆者だが、これがこの店の名物「空飛ぶラーメン」だ。しばらくすると注文画面から「まもなくラーメンが来ます」という旨のアナウンス。電車みたい... そう思っていると筆者の席にラーメンが到着した。

煮干ラーメンは太麺で食べごたえがあり、どす黒いスープは濃厚な煮干風味。さっぱりしたローストポークがよくマッチしている。最初の設定どおり「半辛」にしてみたが、辛いのが苦手な筆者にはちょっと辛いかなという印象。苦手な人は「無し」の方が良いかもしれない。個人的には1杯で12分目くらいの満腹感が得られた。
