「ユッカヌヒーのポーポー」って、どんな食べ物? 名前が謎すぎる沖縄料理に注目
沖縄といえばサーターアンダギーやゴーヤチャンプルー、ソーキそばなど、多様な郷土料理が魅力的。筆者もラフテーという角煮料理が大好きだ。
そんなことはさておき、ツイッターでは沖縄で発見された「謎すぎる食べ物」が話題を呼んでいる。
その名も「ユッカヌヒーのポーポー」だ。写真を見ると、薄茶色の棒状の「何か」にぼこぼこと穴が開いている。味のある手書きの商品名が怪しさを増しており、ツイッターでは「完全に外国語で草w」「『の』しかわからない」といった声が寄せられている。
— いしたー (@sonicair) 2019年6月6日
これとなにかの、なんか
— うんこどんぶり (@ms1987killer) 2019年6月7日
なのではないですかね pic.twitter.com/4oyTQAqEME
もはや食べ物かどうかも分からない、これはいったい何なのか。その正体を探ってみた。
「ユッカヌヒー」の意味は
知っている人も多いだろうが、「ポーポー」は沖縄の郷土料理の名前。小麦粉に水を溶き、薄く焼いたもので、アンダンスーと呼ばれる油味噌などを包んだものだ。
「ユッカヌヒー」は旧暦5月4日を指し、2019年でいうと6月6日のこと。旧暦の5月4日は戦前、沖縄では「子供の日」とされていた。海の豊漁を祈る御願や、沖縄の昔の漁船「サバニ」に乗って速さを競う「ハーリー大会」(日程は各場所による)が行われる。
ポーポーは本来、子供の成長を願うため旧暦5月4日に神仏に供えたり食べたりする風習があったが、現在ではポピュラーなおやつとして親しまれている。
実際、この写真が投稿されたのは19年6月6日。外国語のようなこの食べ物は、共通語にあえて「直訳」すると「旧暦5月4日のポーポー」。ニュアンスとしては、ハーリー大会などのイベントが行われる特別な日(ユッカヌヒー)のために作られたポーポーという意味合いがあるようだ。