藤の実入りの「不死身おまもり」 単なるダジャレで終わらない、深い由来があった
樹齢600年、洪水にも耐えた藤
藤棚という名前がつくだけあり、境内をくぐると参道をまたぐように藤の花のトンネルができています。
見上げると藤の葉の間から青空が見え、なんとも心地よい光景です。ここの藤は八つ房の藤と言われ、一つの枝から八つの房が垂れています。
宮司さんの話では、1689年に「藤棚」という別の場所にこの神社があったのですが、1885年の犀川の洪水で神社も藤もこの場所へ流れてきたのだそうです。
藤の樹齢は推定600年。町の人たちはこの流れてきた藤に愛着を感じ、町会の旗のマークに使ったり、この時期には藤のお花見、お茶会などをして藤の花を愛でています。
そして、この神社のお守りは藤の実入りの「不死身」のお守りです。洪水で流されても枯れることのなかった藤。
神社と町の宝、シンボルとして、これからもこの町に根付いていくのですね。
(ライター:りえ160)