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「どんなに落ち込んでいても、前向きになれた」 就活生と「駅メロ」の心温まるエピソード

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.05.12 08:00
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平成の時代に全国に普及した駅メロは、都会の日常に溶け込んで多く人に影響を与えている。人生の節目に記憶に残った駅メロについて、Jタウンネット編集部にはまだまだ多くのメッセージが寄せられている。

前回の記事で、札幌駅のチャイムについて取り上げたところ、北海道にお住まいの40代の鉄道ファンから、北の大地で導入されたばかりの駅メロの情報をいただいた。また20代の大学生からは、就職活動中に聞いた駅メロに関するエピソードも。

さっそく、寄せられた投稿を見ていこう。

五輪ゆかりの名曲が地下鉄に

札幌市営地下鉄(札幌市交通局)でも2019年2月より、一部の駅で「駅メロ」が導入されました。1972年の札幌オリンピック開催時に流行した「虹と雪のバラード」をアレンジしたメロディーで、首都圏とは異なり「列車到着時」に流されます。
駅メロが聞ける駅は全49駅のうち26駅で、原則として相対式ホームの駅(真駒内駅のみ例外として島式ホーム)となっており、ターミナル駅の大通駅でも南北線・東豊線では流れますが東西線ホームでは流されません。
これは島式ホームの駅では1つのスピーカーで両方向の案内放送を行っているため、両方向の列車がほぼ同時に入線してくる際にメロディーを流すのが技術的に難しく、遅延の原因にもなりうるという理由によるものです。
札幌市営地下鉄に、五輪ゆかりの名曲が(Chuoterminal02さん撮影、Wikimedia Commonsより)
札幌市営地下鉄に、五輪ゆかりの名曲が(Chuoterminal02さん撮影、Wikimedia Commonsより)

この「虹と雪のバラード」は投稿の通り1972年の札幌冬季オリンピックのテーマソングで、デュオユニットのトワ・エ・モアが歌ったバージョンが親しまれている。

19年2月4日から札幌市営地下鉄で接近メロディーとして導入されたばかりで、上下線ともに同じメロディーを採用。30年の冬季オリンピック誘致を目指す札幌市が機運を高めるべく導入した。47年前の流行歌を現代風に、駅の雰囲気に合うよう軽快にアレンジした。

またこんな思い出も書いていただいた。

初めて駅メロに出会ったのは、青森駅での「Water Crown」です。あのメロディーを聞いた瞬間、「ああ、本州に来たな」という気持ちが沸き立ちます。

都市部のイメージが強いJR東日本の駅メロも、東北地方にまで普及している。青森駅の「Water Crown」は首都圏でも馴染みの曲だ。

横浜線新横浜駅・総武快速線錦糸町駅・山手線目黒駅などで今も使われている。線路は青函トンネルでつながっていても、本州に上陸すると会社も変わり、曲が変わることで北海道を離れたことをより実感されたのだろうか。

人生の岐路に元気をもらった

もう1人の投稿は20代の大学生から。人生の岐路に、駅のメロディーに元気づけられたという内容だ。

好きな駅メロディ:twilight
聞いた路線・駅:東京駅総武地下2番線
今年の3月から就職活動のため東京に行く機会が多々ありました。自宅は東海道線沿線ですが途中駅で乗り換えよく横須賀線を利用していました。 帰る際、総武地下2番線のtwilightを聞くたびにメロディーから陽気さや楽しさが伝わりどんなに落ち込んでいても、気持ちを前向きに切り替えられ元気づけられていました。

就職活動中だったとのことで、ともすれば結果が出ず落ち込む時もあったろうか。そんな時、東京駅地下ホームのメロディーから元気をもらっていた。

「twilight」は黄昏の意味だが、聴く人に前向きなエネルギーを与えてくれていた。この曲は新宿駅15番線(山手線外回り)などでも現役。大都会東京、学生もサラリーマンもストレス社会にさらされているが、毎日変わらず流れる駅の音楽に、明日も頑張る気力をもらっている人は多くいるのではないだろうか。

東京駅の横須賀・総武快速線地下ホーム(Misiter0124さん撮影、Wikimedia Commonsより)
東京駅の横須賀・総武快速線地下ホーム(Misiter0124さん撮影、Wikimedia Commonsより)

それならば、「駅のベルを安らいだものに」という、1989年に新宿と渋谷で初めて導入されて以来のコンセプトが、今もしっかりと世の中に受け入れられているということだ。楽曲つくりに関わってきた多くのスタッフや企業にとっても本望だろう。

多彩に花開いた日本の駅メロ、これからも長らく人の心を元気にしていってほしい。

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