桜えびエキスたっぷり! 凶悪すぎるご当地サイダー、決死の思いで飲んでみたら...
地域の文化や名産品を活かした「地サイダー」や「地ラムネ」。いまや全国各地で作られており、お土産品としても注目されている。
数ある地サイダーの中から、Jタウンネットではキワモノを紹介。今回取り上げるのは、静岡県からやってきた「桜えびサイダー」だ。
強烈な「桜えび臭」にクラクラ
この商品は県中部にある吉田町のメーカー「木村飲料」が販売しているもの。人気漫画「ちびまる子ちゃん」を用いた商品や富士山サイダーなどを製造している。
ところが、カレーパンサイダーやメロンパンサイダー、辛子めんたいコーラなど突飛な炭酸飲料もラインナップしている。
中々のキワモノ揃いだが、今回取り上げるのは「桜えびサイダー」。国内の水揚げ量の100%を誇る駿河湾の恵みをサイダーに閉じ込めるとはチャレンジ精神旺盛だ。公式サイトには、
「磯の香りと桜えび本来の旨みを贅沢に感じることができます」
とある。なぜサイダーで桜エビ本来の旨みを感じる必要があるのか、飲んでみればその理由もわかるかもしれない。
なんと美しいピンク色なのだ。人間が恥じらいを感じてしまうほどの色合いに期待が高まる。
桜えびと聞いてブルーになった気持ちをシュワっと吹き飛ばしてくれる。と思っていたのも束の間。グラスから変な香りがする。
何かの勘違いだと思いたかったが、えびせんべいの香りだった。炭酸の泡が期待から一気に不安へと変わり、既に身体がバリケードを張っている。
本能と裏腹にこれを飲まねばご飯が食えない。そういう道に進んできてしまったと入社して1年の時を振り返る。
覚悟を決めて一口――ジーパン刑事の殉職シーンが降臨するほど桜えびの味が口いっぱいに広がる。塩気も少しあってとてもサイダーとは感じられない。
そして人間の身体の不思議を感じる。どういうわけか飲み込む際に喉がビクビクと動いて胃に流し込むのを拒否しているかのよう。
Jタウンネット編集部の面々にも飲んでいただいたが、険しい表情がひたすら増えるだけ。これは相当に桜えびが好きな人ではないと飲み切るのが難しいようだ。
今回、たまたまJタウンネット編集部では口に合う人がいなかったが、桜えびには目がないという方にはピッタリなはず。それほど強い味で編集部を翻弄してくれた。
かなりの量が残ってしまったが、慣れればきっと大丈夫。このままでは木村飲料の方にも失礼だ。そう考えて、残りをひたすら飲みまくった。
結果はどうだったか伏せる。筆者、24歳、サイダーで涙が滲んだ。