ソースといえば何? 東日本→「中濃」西日本→「ウスター」、沖縄だけが例外で...
フライに粉もの、目玉焼きなど、調味料として欠かせない「ソース」。日本では「ウスターソース類」を指す場合が多いだろう。
しかし、ひとえにソースと言っても、地域によってイメージするものは違うという。そこでJタウンネットでは2019年2月7日から4月7日にかけて「ウスター?中濃? 『ソース』といえば、やっぱり...」(総得票数890票)と題した調査を行い、都道府県別に結果を集計した。
日本農林規格にあるウスターソース類(中濃、ウスター、濃厚)の3種から、「ソースといえば思い浮かぶ」ものに投票していただいた。その結果は――。
東西でほぼ真っ二つ
こちらの図は、都道府県ごとに最も多く票を獲得したソースの種類を色分けしたものだ。一目瞭然、東日本では中濃ソースが主流、そして西日本のほぼ大半(香川・沖縄以外)がウスターソース派という結果になった。
まさか、ここまでハッキリ地域差が出るとは驚きだ。中濃とウスターの境目は、長野、静岡、富山。ここまでは中濃派なのだが、以西はウスター派が圧倒的に優勢だ。
また、沖縄県では全国で唯一「濃厚ソース」が1位だった。調べてみると、主にステーキに使われる「A1ソース」や「ドリーム NO.1ステーキソース」が濃厚ソースの名称で売られていた。
とくにA1ソースは沖縄の飲食店でステーキソースの定番として当たり前のように見かける存在とのこと。それだけ密接な商品が濃厚ソースに分類されているのなら、この結果にも納得がいく。
全国結果で最も支持を集めたのは?
一方、全都道府県の結果をまとめると、ウスターソースが417票、割合にして46.9%を獲得して1位に輝いた。中濃ソースは357票(40.1%)で2位だった。沖縄県で唯一1位だった濃厚ソースは全体でも116票。ウスター、中濃に比べると大きな差がついた。
東日本全体の数字を見ると、中濃ソースが59.1%で、ウスターソースの29.5%を大きく上回った。西日本では逆に、ウスターソースが70.2%で、中濃ソースは14.5%止まり。東西差がはっきりと出た結果になった。
普段、ソースというザックリした表現を使っているが、これだけの地域差があったとは驚きだ。ソースと聞いてまず何を思い浮かべるかで、出身地が分かるかも。