生姜焼きの概念が崩壊しそう... 山形の「ご飯にかける生姜焼き」が斬新すぎた
なぜか一風変わった自動販売機が多数設置されている羽田空港。今回は、山形県のご当地自販機で見つけた「ごはんのお供」を紹介したい。
それは「ご飯にかける生姜焼き」。ビン詰めの生姜焼きとは興味がそそられる。Jタウンネット編集部で試食した。
香りは生姜、味は...
この自販機は、第2ターミナルの出発ロビーの保安検査場AとBの間にある。メロンにお米、だだちゃ豆と食の都・庄内にふさわしいデザインだ。
なかにはラ・フランスのキャラメルや「だだちゃ豆パスタ」に干し海老など、自販機とは思えないハイクオリティ商品が名を連ねている。庄内空港ビルのマスコットキャラクター「まめうさ」のグッズも取り揃えられており、この自販機だけでかなり山形を楽しめてしまう。
ラ・フランスやだだちゃ豆では普通すぎる――自販機の中でどれを買おうか吟味していると一番右下に気になる存在があった。「ご飯にかける生姜焼き」である。有名な平田牧場の三元豚を使用している贅沢な商品で、価格も980円と少し高め。
これはぜひ持ち帰ってみんなで試食したい。もどる際にご飯も買ってスタンバイした。
蓋を開けると生姜の良い香りがする。これは気軽に生姜焼きが楽しめる革命的なものかもしれない。
スプーンで瓶の中から具を取り出す。すると、お肉の塊にぶつかった。かなりしっかりしている証拠。期待を高めてくれる。
真っ白なご飯の上に茶色の具――食欲も高まる最強コンビの誕生だ。
生姜の香りを少し楽しんで1口目。まさかの疑問符が頭に浮かんだ。「俺が買ったのは生姜焼きだよな?」そう思ってしまったのは、味と食感が鶏そぼろに近かったからだ。
生姜焼きとは一体何だったのか。混乱する。もう一口食べても鶏そぼろなのだ。豚なのに。
美味しいことは間違いないが、筆者の勘違いなのか。編集部の面々にも食べていただき確認した。すると、どうしたことか。誰もが口をそろえた。
「美味しいけど、そぼろじゃない?」
筆者だけではなかったようだ。残ったご飯に具をかき混ぜてみたが、鶏そぼろから変わらない。
とはいえ、東北らしい濃い目の味付けでおかずがなくてもご飯が何杯でも食べられそう。予想と違ってもご飯とのコンビは絶対に間違いない。