岐阜県高山市、東京とほぼ同サイズだった 試しに地図を重ねてみたら...
面積は東京とほぼ同じ、人口は155分の1
高山市はなぜこんなに広いのか? その訳は「平成の大合併」にある。
2005年(平成17年)、高山市は丹生川村(にゅうかわむら)、清見村(きよみむら)、荘川村(しょうかわむら)、宮村(みやむら)、久々野町(くぐのちょう)、朝日村、高根村(たかねむら)、国府町(こくふちょう)、上宝村(かみたからむら)と合併し、新しい「高山市」が誕生したのだ。
この合併で、槍ヶ岳、穂高連峰、乗鞍岳などの飛騨山脈(北アルプス)の一部も高山市になった。これによって標高の最高は、穂高岳の3190メートル、最低は上宝町吉野の436メートル、標高差は約2700メートルを超える。
面積は東京都とほぼ同じで、香川県や大阪府よりも大きい。だが、その約92パーセントが森林で、山、川、渓谷など豊かな自然に恵まれている。
ちなみに人口は8万9182人(2017年度国勢調査)。東京都は1385万7664人(同)なので、なんと155分の1である。
ところで高山市の中心市街地は、江戸時代以来の街並みが保全されており、「飛騨の小京都」とも呼ばれている。全国各地から多くの観光客が訪れている。最近はとくにインバウンドがブームである。「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも3ツ星を獲得し、数多くの外国人が押し寄せているという。
外国人観光客の人気の方も、東京と競い合っているのかもしれない。