睡眠中の人間は、タバコ臭にどう反応する? 「ニオイ気にしない」喫煙者で実験してみたら...
決着は突然に
続いては大本命の紙巻タバコで挑戦。これで何の反応もなければ、さらに強力な葉巻やリトルシガーも検討しなければならない。
タバコに火をつけると加熱式とは比べ物にならない白い煙が部屋を襲った。そして、口に含んだ煙をベッドに向かって吹きかけた。
一発目から少し顔をしかめたI。良い調子だ。少しずつ不快そうな表情を強めていくので、せっかちに吸って吐く行為を繰り返す。すると5回目で彼は目を覚ました。
驚くとともに全く想定していない状況に真顔のI。「おはようIくん」とスパイ大作戦の指令伝達のように企画を告げた。
怪しげな筆者とS編集長に少しおびえている。徐々に企画を飲み込み騙されていたことに気づいた。
冷静になった彼に寝ている間にタバコを吸われた感想を聞くと、
「加熱式の方は本当にわからなかった。紙巻はとにかく臭いがキツくて...」
とコメント。加熱式を吸っていたことには気づいていなかったようで、臭いが気になるから吸ってほしいと要望。改めて彼の前で吸ってみると、
「アロマのような匂い。加熱式タバコによくある機械的な臭いも全くしなかった」
と驚いていた。
彼の意見に筆者もS編集長も同意せざるを得なかった。ちょっとした思い付きで持ち込んだプルーム・テックの臭いの少なさは、仕掛け人のこちらの方が驚いてしまった。
そして、紙巻タバコの煙は人を眠りから引っ張り出してしまうのも事実だった。当人は喫煙者。ふだんは「タバコの臭いなんて気にしたことがない」と語っているIだが、睡眠中となれば話は別のようだ。