映画「シティーハンター」は絶対に新宿で見るべき! 鑑賞後、徒歩0分で「聖地巡礼」
【注意】ここから先、少しネタバレ要素があります
記者が観たのは新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿。このシネコンからして、冒頭でカーチェイスを繰り広げてゴジラが「炎上」するかのような描写まであるから、劇中のキャラクターが実在するパラレルな新宿に引きずりこまれるような感覚に陥る。
ガジェット面では新宿駅の伝言板はスマホの画面にARで現れ、そこに「XYZ」を書き込むスタイルに進化し、ドローンが「もっこり」と「戦闘アクション」の両面で活躍する。
さらにアキラ100%やとにかく明るい安村の裸芸を仕込むなど、劇中のメインキャラクターたちは年を取らずに30年間生き続けてきたかのようにトレンドを押さえて現代に溶け込んでいる。
「新宿プライベート・アイズ」のタイトルからわかるように、新宿の街自体もストーリーの展開に重要な役目を果たす。
ネタバレは控えるが、獠や香と、敵対する人物が新宿に向ける感情の差もクライマックスの場に新宿が選ばれた伏線になっているのだ。その分?たちやスタッフが新宿に込めた愛の深さも伝わってくる。
あっという間に95分が過ぎて、エンドロールの「Get Wild」(TM NETWORK)の余韻に浸って劇場を出ると、確かに新宿の夜景がいつもと違うのだ。ついさっきまで獠に香に海坊主、「キャッツ・アイ」の三姉妹までも闊歩していた街が目の前にあるので、テンションが上がってその足で新宿を放浪したくなる。
聖地には獠が大立ち回りをやってのけた新宿ゴールデン街、ナンパや「もっこり」未遂を働く花園神社など歌舞伎町から東口にかけてもたくさんあるが、記者としては「Get Wild」を口ずさみながら、さらに西口や南口まで足を伸ばさずにいられなかった。30年前とはまるで別世界のこのエリアもしっかり描かれていたからだ。