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動物園「着ぐるみ訓練」密着してみた 見た目はシュールだけど...職員は超マジだった

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.02.22 20:00
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本来の目的は?

この後、入り口近くのウォッチングセンターと呼ばれる施設の前に移動して警察関係者と永井清園長による講評が行われた。

木を伝って移動できるオランウータンがどうして地面を歩く設定でやったのか、何故雰囲気がゆるめの着ぐるみで訓練するのか。いくつかの疑問があったが園長のある一言でそれは解消した。

「万が一のためにも道具の練度をあげておく」

確かに網や麻酔銃など扱いに慣れていないと有事の際に使えない場合がある。1度でも体験すれば、未経験より圧倒的に有利だ。

そもそも動物が檻から脱出するケースを起こさないのが大事だという。ただ、何も起こらない保障もない。今後とも安全第一に頑張っていただきたい。

オランウータン役の飼育員のMさん
オランウータン役の飼育員のMさん

この後は囲み取材。オランウータンを務めた若手飼育員のMさんが登場した。今回の感想を聞かれると、

「オランウータンの近い動きができるように、担当の飼育員に聞いたり、自分でも観察をしたり、なりきれるように努力した」

かなり気合が入っているようだが、オランウータンに近づけるために髭を伸ばすなど大役に向けて気持ちを高めていたそうだ。

永井園長も囲み取材に参加し、

「想定の動きはできていた」

と訓練を評価していた。

傍からみるとつい笑ってしまう訓練だが、そこには万が一の有事のために全力をかける職員の戦いがあった。今後はさらに子どもやカップルらが安心できる場所になるだろう。

多摩動物公園の本物のオランウータン
多摩動物公園の本物のオランウータン

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