「深夜、突然のインターホン。恐る恐る出てみたら...隣人の男が『お宅のベランダから自分の家に帰りたい』」(大阪府・40代女性)
見知らぬ真っ黒のパーカーを来た男が...
私の住んでいるマンションは比較的、高級住宅地です。4年前、お隣に30代後半の男性が1人入居されました。
独特の雰囲気を持った方だなという印象があったのですが、私のマンションは身元がちゃんと保証されてないと入居出来ない審査があるので、その辺で安心していました。ところが、大雨の日に布団を干していたり、防火対策上玄関前の自転車駐輪は禁止されているのですが守らなかったり、注意されても上の空といった感じで、少しずつ不思議な行動がみられるようになりました。
そんな1年前の夏の深夜0時30分。旦那と2人寝入っていると、「ピンポーン」と突然インターホンが鳴りました。夜中突然のインターホンに2人とも飛び起き、モニター画面を見ると、見知らぬ真っ黒のパーカーを着た男性が立っていました。2人とも恐怖でそのまま放置していました。
すると、またもや「ピンポーン」と鳴ります。旦那が意を決して「はい」と出ると、
「隣に住んでいる者ですが、道で携帯と鍵を無くしまして。ベランダの鍵を開けて家を出てきたので、お宅の家を通らせて頂いてベランダ伝いに自分の家に帰りたいんです」
とのこと。当然、お断りしました。本当にお隣の人かも分からないし、夜中に他人を家に入れません。
断ると、「そこをなんとか...」と引き下がりませんでした。うちのマンションはセキュリティがしっかりしていて、どうやって正面玄関のオートロックを通れたのか?鍵のセンサーで自分の階に止まるように設定されているエレベーターにどうやって乗れたのか?もう、短時間で私たち夫婦は「なんで?どうやって?」と余計に恐怖を感じました。
何度か断ると、
「では、携帯を貸してくれませんか?」
管理会社に電話をかけたいのだそうです。「はあっ!?」と夫婦でモニター越しにお断りすると、ようやく諦めてくれました。翌日、管理人には昨夜の一部始終を報告しました。
変な人が隣にいて、これからの毎日が恐怖でしたが、半年後彼が引っ越しすると管理人さんから報告を受け一安心しました。それなのに、うちのポストに彼から汚いレポート用紙にマジックで書いた意味不明な詫び状が入っていたのです。もちろん警察に届けました。
彼は引っ越ししましたが、念のためその手紙は保管しています。