「ンムヌジデー」「オールーソーン」... まるで呪文?沖縄「方言カルタ」で遊んでみた
2019.01.01 17:00
「IPPONグランプリ」のお題にもなった
作者は沖縄生まれのアーティスト豊永盛人(とよなが・もりと)さん。カルタの箱を開けると「発音していて楽しそうなものやもうあまり思いつかなくて、苦しまぎれにつけたものまで幅広くあります。作者の個人的な経験や生活の中でのイメージが絵札になっています」と味のある字でメッセージが綴られていた。
この絵柄、どこかで見たような......と思う方もいるかもしれないが、フジテレビ系のバラエティー番組「IPPONグランプリ」のお題に採用されたりもしている。
さっそく、編集部4人でやってみた。参加者の出身地は東京、千葉、新潟とバラバラで、沖縄の方言に精通している者は誰もいない。
札をよくシャッフルして、最初に読んだのは「め」。「めんそーれ が 口ぐせです」すぐさま、千葉県出身者がゲットした。ちなみに、「めんそーれ」は「ようこそ」という意味。一番有名な沖縄弁といってもいい。
スタートはよかったが、2枚目以降、読まれるたびに意味が気になって、徐々にカルタのスピードが落ちることになってしまった。
例えば、「お」は「おーるー そーん」。読み札に方言の解説があり、「青くなっている」という意味だとわかった。青タンのこともオールーと言うらしい。
札をとるたびにいちいち意味を聞きたくなるし、読み手も「これはねぇ...」とつい解説してしまう。そこから、「へー、おもしろいね」とか「想像もできなかった」などと、しばし沖縄の方言の奥深さを味わい、ようやく次に進む。