釣りたての魚を「超お手軽」に堪能! 本気でウマいぞ「北九州釣りいこか倶楽部」【後編】
買い取りで気付いた釣りの魅力って?
何はともあれ、まずは買い取りの依頼から。この日一行が釣った魚(タイ1匹、アコウ2匹、アラカブ6匹)を板前さんに手渡し、上の写真のように重さを量ってもらう。その重さによって、値段が決まるという寸法だ。
結果として、今回の釣果は2800円。あれだけ楽しく釣りを満喫して、その釣果を現金化できる。このお金で飲むビールは本当にウマいだろうな――と、別の意味でも釣りの魅力に気付いたS編集長だった。
さて今回は、店の板前さんの協力で、買い取ってもらった魚を特別にすぐに捌いてもらうことに(本来は、買い取りから1~2時間程度かかるという)。慣れた手つきでウロコを落とし、ピチピチと跳ねる魚たちを捌いていく。
そんな板前さんの包丁さばきに見惚れていると、レーンの奥から流れてきたのは......、自分たちが釣った魚の握り!しっかりと、釣った人の名前も手書きされている。やっぱり、これは嬉しいだろう。
ということで、ついに釣りたて新鮮の北九州近海の魚を実食だ。
まずは、身を噛みしめると、大げさではなく「シャキリ」と鳴るほど身の締まったタイ。そして、弾力がありつつも濃厚な舌触りが印象的なアコウ。どれも、食べ終えた瞬間に顔がニンマリしてしまう。
自分たちで釣った魚だけに、やはり美味しさもひとしお。もちろん、ほんの数時間前まで海を泳いでいたのだから、新鮮さが段違い。当たり前だが、東京の居酒屋やスーパーで食べる魚とは、まったくの別モノ。これを同じ「刺身」とカテゴリしていいものか、真剣に考えてしまったほど。