これぞ「坊ヘミアン・ラプソディ」! クイーン映画に感動、住職の「迫真ショット」
洋の東西を問わず、歌に思いを込め、多くの人に伝えようとすることは感動を呼ぶ。あるロックバンドの伝記映画を見て、福岡県北九州市のとある住職もあまりの感動に思わず迫真のポーズを披露してしまった。
煌びやかな仏様を背景に住職が天を仰ぐようにしてポーズを取っている。そう、このポーズは2018年11月9日より全国で上映されている、イギリスの伝説的ロックバンド「クイーン」の伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」のワンカットにそっくりなのだ。
「お経って歌に近しいんですよね」
投稿したのは浄土真宗本願寺派永明寺(北九州市八幡東区)の松崎智海住職。24日、住職自らがツイッターにて「映画観にいってきた」とのツイートに先の画像を併せて投稿すると、
「坊ヘミアン ラプソディ」
との声が上がり、話題になった。多くのリプライがある中、松崎住職は一人一人に返信し、時にクイーンの楽曲「We Will Rock You」にちなんで「We will we will 読経!」とお茶目なコメントを添えている。
Jタウンネット編集部は27日、永明寺の松崎智海住職にどうして今回のような写真を撮るに至ったのか話を聞いた。
松崎住職は、
「あまり深いものはなく、映画に行ってよかったからです」
と、意外にもあっさりした返答。かねてよりクイーンの熱烈なファンなのかと思いきや、
「よく耳にはしていたんですが、ぼくあんまりクイーンって知らなかったんですよ」
とのことだ。しかし、何気なく観てみた映画にものすごく感動してしまったのだという。
今回の投稿に限らず、松崎住職のツイッターアカウントではユニークな投稿が特徴的だ。「皆さんに注目して頂いてここにお寺があるよと知ってもらいたい」と、お寺の掲示板やツイッターなどでユニークな投稿を続けてきた。普段なかなかお坊さんと話す機会がない人にもやり取りを通して、興味を持ってもらいたいとのこと。
そんな松崎住職に映画の感想を聞くと、
「歌に思いをのせているところに感動しました」
とのこと。さらに、
「お経って歌に近しいんですよね」
と、映画の中で紹介された歌と普段から松崎住職が行っている「読経」の共通点を語ってくれた。
「読経には仏教の教えを伝えたいという思いがあります。お坊さんというと、ドラマとかでも気軽にお経を読んでいるように描かれますが、実際は喉が枯れるくらい必死に読みます。元々思いが籠ったものですので、読んでいると必然的に籠ってしまいます」
ロックと読経。一見すると全然接点がなさそうだが、思いを伝えるという点で言われてみればたしかに似ていそうだ。
そういうことなので、みんなで一緒に歌いましょう。
「We will we will 読経!」