電車内で音漏れしている人を見たら... 「直接注意」は気が引ける?
「車内アナウンス」で注意する人が多いか
全国読者アンケートの結果、総得票数の24.3%にあたる242票を獲得し、1位にランクインしたのは「『音漏れにはご注意ください』と流れているアナウンスを声に出して言う」だった。面と向かって相手に注意するよりやりやすいということで、車内アナウンスの力を借りて注意する人は多いようだ。10位にランクインした「駅員を呼ぶ」(1.9%)も電車の環境を生かした方法と言える。こちらをひとまず「間接注意系」と分類しよう。
次いで「睨む、舌打ちをする」が総得票数の17%にあたる169票を獲得し、2位に入っている。3位は115票で「ニヤニヤして覗き込む」(得票率11.6%)だった。どちらも比較的攻撃的な方法ではあるが、こちらの不快感を示すためには有効な手立てなのかもしれない。こちらを「攻撃的反応系」と呼ぼう。
やはり多かったのは得票数109票で4位に入った「無視する」(11%)だ。可能な限り争いごとは避けようと、見て見ぬふりをすることは多くありそうだ。似たようなところで、8位にランクインした「自分もイヤホンを挿して音楽を聴く」(4.8%)、9位の「音漏れしている音を聞く」(3.7%)、11位「耳栓をする」(1.2%)があり、これらを合計して20.7%の人が自分で工夫をしながら、どうにかその場をやり過ごそうとしていることがうかがえた。こちらは「沈黙系」。
変わり種として、5位の「聴いてリズムに合わせて動く」(10.3%)、「音漏れしている音楽を歌う」(7.4%)だろうか。直接的に伝えるわけではないが、たしかにこの方法をやられたとしたら、怖いものがあるかもしれない。「ノリノリ系」と分類しよう。
今回の投票で最下位を獲得したのは、「口で注意する」(1.1%)だ。電車という密室空間で面と向かって注意することはたしかに勇気がいる。納得の結果と言えるのかもしれない。いくらか優しい方法で7位にランクインした「肩など身体の一部分を叩いて注意する」(5.6%)がある。これらを「直接注意系」と呼ぼう。
これら5つの分類を得票順に並べると、「攻撃的反応系」、「間接注意系」、「沈黙系」、「ノリノリ系」、「直接注意系」の順となった。では、これらの反応に地域差はあるのだろうか。都道府県別に色分けした図は、別の記事(「電車内で音漏れ」地域で異なる5つの対処法)で改めて紹介しよう。