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この夏中部地方がともかく暑い! 観測史上初40度オーバーの名古屋の状況を調べてみると...

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.08.09 17:00
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フェーン現象、盆地などの条件が重なり...

愛知県の暑さは...(ayustetyさん撮影、Flickrより)
名古屋到着! / arriving at Nagoya! at 東海道新幹線 名古屋駅
「熱中症が頻発する時期の前、6月頃から毎年、熱中症に関する情報を市民の方々に提供しています」。

そう話すのは、Jタウンネットの取材に答えた名古屋市健康福祉局健康部健康増進課だ。愛知県に限らず、全国的に例年7・8月に熱中症で救急搬送される人が続出する。消防庁の発表によると、愛知県では17年7・8月の2か月間で延べ2371人が搬送されており、全国で大阪府(3085人)に次いで2番目に多かった。18年6月は前年同期から99人増の272人。それほど今年は異常な暑さなのだろう。

そんな猛暑に悩まされている愛知県では、夏本番が来る前に熱中症に注意してもらおうと、環境省の熱中症情報や予防法などを公式サイト上で掲示している。さらに、毎年6月に各家庭に配布しているがん検診ガイド内にも、熱中症に関する記事を掲載するほどの徹底ぶりだ。

では、なぜこれほど愛知県内は暑いのか。この疑問に答えてくれたのは、気象庁予報課天気相談所の担当者だ。

「フェーン現象に加えて、内地や盆地のために海風が入りづらいからではないかとみています」

気象庁の公式サイトによると、フェーン現象とは、「湿った空気が山を越える時に雨を降らせ、その後山を吹き降りて、乾燥し気温が高くなる現象。または、上空の高温位の空気塊が力学的に山地の風下側に降下することにより乾燥し気温が高くなる現象」だ。

愛知県内で発生するフェーン現象では、北西から吹き付ける山越えの風が、南からの海風を押し避ける。その結果、空気の過熱が止まらなくなるとのことだ。また、名古屋市に関してはフェーン現象以外に、ビルから生じる熱といった都市特有の気候も暑さを生み出す1つの要因だと指摘する。

8月3日に40度を超えた理由については、当日いくつかの気象条件が重なったからだという。

「太平洋高気圧が愛知県内を覆い、朝からよく晴れ、日射の影響があったのが1つ。また、太平洋気圧にチベット高気圧が重なり、上空まで暖かい空気に満たされました。さらに、愛知県の北西にある山を越えた気流が市街に風として吹き降ろす『フェーン現象』が起きており、これら3つの条件が重なったことから、40度超えと異常な気温となったのではないかとみています」(上記気象庁担当者)。

同日、岐阜県多治見市でも39.9度を記録、6日には40度を超えたが、やはり同じようにフェーン現象が起きたからだ、と解説した。

室内でも熱中症に
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